【二十四節気(にじゅうしせっき)】季節の生菓子(和菓子)とお茶を愉しむ。

今日の二十四節気(にじゅうしせっき)は、
立夏(りっか):2023年5月6日(土)〜2023年5月20日(土)

日本は、春夏秋冬と移り変わる四季がはっきりしています。
それぞれの季節に合わせて、美しい景色の移り変わりなどの自然や、行事、食とその時々の旬を楽しめます。
お茶のお供に欠かせない和菓子にも、四季折々の生菓子があります。旬のお花や食材、季節の行事や風景などを感じさせる華やかな職人さんの技が心を和ませてくれます。

日本には、一年を四つ(春夏秋冬)に分ける四季とは別に、春分、夏至、冬至など一年を二十四の季節に分けた、二十四節気(にじゅうしせっき)というもがあります。一年の移り変わりをより細かく、その季節を反映する美しい名前がつけられています。
その二十四節気に合わせて、その時期の生菓子を紹介してみたいと思います。

二十四節気(にじゅうしせっき)とは

昔は、現在のカレンダーのような役割として「暦(こよみ)」がありましたが、暦の日付と季節は一致していませんでした。
そこで、太陰暦の日付と季節を一致させる為に考案されたのが、二十四節気になります。
今でも立春、春分、夏至、冬至などは、季節の節目を表す言葉としてよく使われています。

1年を12の「節気(せっき)」と12の「中気(ちゅうき)」を交互に分類し、24等分にしたものに季節を表す名前がつけられています。

二十四節気の起点は「立春」。
その後、立夏、立秋、立冬と暦の上での春夏秋冬を分割する「四立」、夏至と冬至の「二至」、春分と秋分の「二分」を加えた「八節」とし、一節は45日。さらに約15日ずつに3等分して『二十四節気』になっているとも。

二十四節気の名称は、ほぼ、中国で考案された当時のもので、日本よりも寒冷で大陸的な気候を反映しているため、日本の気候とは多少のずれがあります。

そして、二十四節気の日づけは、その年によって1日程度変動することがあります。

二十四節気(にじゅうしせっき) 2023年一覧

【冬至(とうじ)】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<2022/12/22〜2022/1/5>

冬至の時期は12月22日〜1月4日頃。
冬至とは、一年のうちで昼がいちばん短く、夜がいちばん長くなる日のこと。暦の上ではちょうど冬の真ん中にあたる頃。

【小寒:しょうかん】季節の生菓子とお茶。<1/6〜1/19>

小寒の時期は1月5日〜19日頃。
この日を「寒の入り」といい、池や川の氷も厚みを増し、さらに寒さが厳しくなる頃です。これから節分までの期間が「寒の内」といわれ、寒中見舞いを出す時期ともされています。

【大寒:だいかん】季節の生菓子とお茶。<1/20〜2/3>

大寒の時期は1月20日〜2月3日頃。
”寒さが大きい”との字の如く、冷え込みもはげしく、一年の中で最も寒さが厳しい時季です。「寒の内」のちょうどまん中にあたります。

【立春:りっしゅん】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<2/4〜2/18>

立春の時期は2月4日〜18日頃。
冬至と春分の真ん中で、まだまだ寒さのピークなのですが、暦の上では立春から春がはじまります。いわば春の初日、梅の花が咲き始め、いよいよ春の気配を感じられますよ〜、との意味なのです。

【雨水:うすい】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<2/19〜3/5>

雨水の時期は2月19日〜3月4日頃。
雨水は、「空から降る雪が雨に変わり、地上の雪や氷が溶けて水となるころ」という意味で、この日から春に向かっていく節目とされています。

【啓蟄:けいちつ】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<3/6〜3/20>

啓蟄の時期は3月5日〜20日頃。
啓(けい)の字は「ひらく」、蟄(ちつ)の字は「土の中で冬ごもりしている虫」という意があり、二文字を合わした「啓蟄」は、土の中で冬ごもりしていた虫たちが、春の気配を感じ、穴をひらいて地上に顔をだす頃、という時季。

【春分:しゅんぶん】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<3/21〜4/4>

春分の時期は3月21日〜4月4日頃。
二十四節気の一つである春分は、1年で1周する太陽の通り道である「春分点」を通過する日で、昼と夜の長さがほぼ同じになる日とされています(実際は若干昼の方が長いらしい)。

【清明:せいめい】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<4/5〜4/19>

清明の時期は4月5日〜19日頃。
清明は、万物がけがれなく清らかで生き生きとしたい様子を表した「清浄明潔(じょうじょうめいけつ)」の略語で、気候が暖かくなり、空は青く澄み、草木は芽吹き、明るさを感じる清々しい季節です。

【穀雨:こくう】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<4/20〜5/5>

穀雨の時期は4月20日〜5月4日頃。
春の雨がたくさんの穀物を潤すという意味で、この時期に降る雨は「百穀春雨」といわれています。

【立夏:りっか】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<5/6〜5/20>

立夏の時期は5月5日〜5月20日頃。
立夏とは、夏の気配が感じられる時期のこと。春分と夏至の中間ごろに位置し、暦の上では、この日から立秋の前日までが夏季となります。

【小満:しょうまん】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<5/21〜6/5>

小満の時期は5月21日〜6月5日頃。
小満とは、陽気が良くなって、草木が生い茂る頃のこと。すべてのものが勢いづき、次第に成長して満ちることを表しています。

【芒種:ぼうしゅ】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<6/6〜6/20>

芒種の時期は6月6日〜20日頃。
稲や麦などイネ科植物の先端にある針状の突起のことを「芒(のぎ)」と言うことから、「芒種」とは、稲や麦など穂の出る穀物の種をまく時期のこと。

【夏至(げし)】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<6/21〜7/6>

夏至の時期は6月21日〜7月6日頃
一年で一番昼が長く、夜が短い日のこと。

【小暑(しょうしょ)】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<7/7〜7/22>

小暑の時期は7月7日〜22日頃
小さく暑いと書くことから、暑さがどんどん強くなっていくという意味で、暑さが本格的になる頃のこと。

【大暑(たいしょ)】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<7/23〜8/7>

大暑の時期は7月23日〜8月6日頃
一年で最も暑くなる時期のこと。多くの地域で梅雨明けを迎え、夏空が広がる頃でもあります。

【立秋(りっしゅう)】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<8/8〜8/22>

立秋の時期は8月7日〜22日頃
秋の気配を感じ始める時期のこと。暦の上では秋ですが、日中はまだ残暑が厳しく1年で最も気温が高くなる時期でもあります。

【処暑(しょしょ)】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<8/23〜9/7>

処暑の時期は8月23日〜9月7日頃
”処”に「止まる」という意味があることから、処暑とは暑さがおさまり、和らいでくる頃のこと。

【白露(はくろ)】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<9/8〜9/22>

白露の時期は9月8日〜22日頃
白露とは、草木に宿った白く輝く露という意味から、残暑があるなか、朝晩は涼しくなり、草花に朝露が付き始める時期のこと。

【秋分(しゅうぶん)】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<9/23〜10/7>

秋分の時期は9月23日〜10月7日頃
秋分とは、1年で1周する太陽の通り道である「秋分点」を通過する日で、春分と同じく、昼と夜の長さがほぼ同じになる日とされています。

【寒露(かんろ)】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<10/8〜10/23>

寒露の時期は10月8日〜22日頃
寒露は、晩夏から初秋にかけて草花に降りた露が寒さで凍り始める直前の時期のこと。

【霜降(そうこう)】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<10/24〜11/7>

霜降の時期は10月23日〜11月6日頃
霜降は、霜降とは霜が降りる という意味で、秋が一段と深まり、露が凍って霜に変わり始めるようになる頃のこと。

【立冬(りっとう)】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<11/8〜11/21>

寒露の時期は11月7日〜21日頃
立冬とは、暦の上ではこの日から冬が始まる日のことで、少しずつ冬の気配を感じ始める頃のこと。

【小雪(しょうせつ)】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<11/22〜12/6>

寒露の時期は11月22日〜12月6日頃
小雪とは、冷え込みが厳しくなり、雨も雪となって降り始める頃のこと。わずかな雪という意味で、積もるほど降らないことから小雪と言われたようです。

【大雪(たいせつ)】季節の生菓子(和菓子)とお茶。<12/7〜12/21>

寒露の時期は12月7日〜21日頃
大雪とは、本格的に雪が降り始め、冬が到来する頃のこと。山々だけでなく、平野にも雪が降り始め、全国的に冬ムードになってくる時期です。

旬の生菓子とお茶をいただきながら、日本の季節の移り変わりを愉しんでみてはいかがでしょうか。

今日もお茶で素敵な、一日を。

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