【雨水:うすい】季節の生菓子(和菓子)とお茶を愉しむ。<2/19〜3/5>

今回の二十四節気(にじゅうしせっき)は、春季の雨水(うすい)です。

雨水の時期は2月19日〜3月5日頃
雨水は、「空から降る雪が雨に変わり、地上の雪や氷が溶けて水となるころ」という意味で、この日から春に向かっていく節目とされています。雪がとけ始め、草木が芽生える頃なので、昔から、農耕の準備を始める時期ともされていました。

春の訪れを告げる風、「春一番」が吹くのもこの時期。立春から春分までの期間に初めて吹く、暖かい南寄りの強い風のことだそうです。実際はまだ寒い日が続きますが、寒い日が三日ほど続いた後四日間ぐらい暖かい「三寒四温」を繰り返しながら、春になっていきます。

地域にもよるみたいですが、雨水の日に雛人形を飾ると、その家の子は良縁に恵まれると言われているそうですよ。

鶯餅(うぐいすもち):2月の和菓子

今回の生菓子は、とらやさんの『鶯餅(うぐいすもち)』。

餡を包み込んだ楕円型の求肥の両端をつまんで鳥のような形にし、緑色のきなこをまぶしたもの。「春を告げる鳥」として昔から日本人に愛されている「鶯 (うぐいす)」を彷彿させる、早春を代表する和菓子です。

鶯餅誕生の由来のひとつに、奈良の老舗和菓子屋「本家菊屋」の話があります。
秀吉の弟、豊臣秀長が兄の豊臣秀吉をもてなす茶会で、秀長に命じられた菊屋の初代店主が献上したのが、お餅で粒あんを包み、きなこをまぶした餅菓子。そのお菓子を秀吉はたいそう気に入って「鶯餅」と命名した、とのこと。鶯餅の由来等は諸説ありますが、この時のお菓子がうぐいす餅の原型では、と言われているようです。

とらやさんのお品書きを拝見すると、
求肥で御膳餡を包んで両端をつまみ、青きな粉をまぶして鶯の姿や羽色を表した、春ならではの趣あるお菓子です。”とのことです。

シンプルながら、うぐいす色の形状が美しいです。うすーいお餅の中にこしあんがぎっしりと詰まっています。
柔らかい求肥とこしあんの甘さが上品。きな粉の香りも合間って、ほっと優しい気持ちにさせてくれる味わいです。
求肥製で、こしあん入り。

二十四節気(にじゅうしせっき)とは

二十四節気は、太陰暦の日付と季節を一致させる為に考案されたもの。
1年を12の「節気」と12の「中気」に分類し、24等分にしたものに季節を表す名前がつけられています。暦の上二十四節気の起点は「立春」、その後、立夏、立秋、立冬と暦の上での春夏秋冬を分割する「四立」、夏至と冬至の「二至」、春分と秋分の「二分」を加えた「八節」は、現在で季節の節目を示す言葉として使われています。
二十四節気の名称は、ほぼ、中国で考案された当時のもので、日本よりも寒冷で大陸的な気候を反映しているため、日本の気候とは多少のずれがあります。

まだ寒い時期ですが、この時期になると暖かい日も時折顔を覗かしてくれます。寒さ対策は欠かさないようにしつつ、春の兆しも楽しんで。

今日もお茶で愉しい、一日を。

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