【秋分:しゅうぶん】季節の生菓子(和菓子)とお茶を愉しむ。<9/22〜10/7>

2024年の秋分(しゅうぶん)の時期は、9月22日(日)〜10月7日(月)

二十四節気(にじゅうしせっき)、秋季の秋分(しゅうぶん)
秋分は、1年で1周する太陽の通り道である「秋分点」を通過する日で、春分と同じく、昼と夜の長さがほぼ同じになる日とされています。

そして秋分の日は、国民の祝日でもあり、「祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ」と制定されていて、その思いは今でもお彼岸の風習として残っています。

春のお彼岸と同じように、秋分の日を中日とした前後7日間を彼岸(秋のお彼岸)といいます。お彼岸には、ご先祖様の供養のためお墓参りをする風習があります。
秋分の日以降は日はどんどん短くなり、厳しかった残暑に目安がつくので、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉が使われます。

中秋の名月

秋の夜長を楽しむ日本の行事のひとつに、旧暦の8月15日に訪れる月のことを「中秋の名月(または十五夜)」と呼び、お供え物をしてお月見をする習慣があります。
この習慣は、平安時代に中国から伝わったと言われていますが、その後農業の行事と結びつき、収穫祭の意味合いがあったため、十五夜を鑑賞しお供えものをして感謝や祈りを捧げるようになりました。お芋の収穫時期でもあったので「芋名月」とも呼ばれています。

お供えの定番は、団子(月見団子)。丸い団子で月を表現しているとか・・・。中秋の名月(十五夜)は15個が多いそう(ちなみに十三夜は13個)。

2024年の十五夜・中秋の名月は、9月17日(火)
旧暦を新暦にあてはめるとズレが生じるので、中秋の名月の日は毎年変わります。旧暦の8月15日は、新暦だと9月中旬から10月上旬のどこか。

ちなみに中秋の名月の翌日9月18日が満月なので、ほぼ満月の美しい月がみられます。たまにはゆったりと光り輝く月を眺めながら秋の夜長を過ごしてみては。

月兎(つきうさぎ):9月の和菓子

秋分の生菓子は、「鶴屋吉信」さんの『月兎』。
9月のお茶は、お煎茶で。

9月の和菓子は、伝統ある日本の行事”お月見”にちなんだお菓子が店頭に並んでいます。お花や景色などの華やかな中に、お月様や兎、ススキなどの絵柄が入った白い薯蕷饅頭系がほっこりさせてくれます。
中秋の名月に、お月様を愛でながらお茶と和菓子でゆっくり、秋の夜長を過ごすのもいいですね。

お店のお品書きを見てみると”お月見にちなんで満月に見立て上用に兎の意匠”と書かれているように、まん丸のおまんじゅうに可愛らしいうさぎが表現されています。
シンプルながらも、しっとりとした生地と口当たりのなめらかなこしあんの一体感がすごく美味しいです。
薯蕷製で、こしあん入り。

鶴屋吉信http://www.turuya.co.jp/syoukai/namagashi.html

二十四節気(にじゅうしせっき)とは

二十四節気は、太陰暦の日付と季節を一致させる為に考案されたもの。1年を24等分にし、それぞれに季節を表す名前がつけられています。二十四節気の起点となる立春と、立夏、立秋、立冬の「四立」、夏至と冬至の「二至」、春分と秋分の「二分」を加えた「八節」は、現在でも季節の節目を示す言葉として使われています。

日本には、春夏秋冬と移り変わる四季がはっきりしています。
四季に合わせて、自然の美しい景色の移り変わり、そして行事や食もそれぞれの旬を楽しめます。
そして、お茶のお供の和菓子にも四季それぞれの和菓子があります。日本独特の二十四節気(にじゅうしせっき)に合わせて、その時期の生菓子を紹介します。
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この頃から日中も過ごしやすい気候になってくるので、スポーツの秋や食欲の秋や芸術の秋を楽しみつつ、日の入りが早くなってくる時期でもあるので、読書の秋や、物思う秋など、ゆっくり秋の夜長を過ごすのもいいかもしれません。

今日もお茶で愉しい、一日を。

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