【大雪(たいせつ)】季節の生菓子(和菓子)とお茶を愉しむ。<12/7〜12/21>

2022年の大雪(たいせつ)の時期は、12月7日(水)〜12月21日(水)

二十四節気(にじゅうしせっき)、冬季始まりの節気、大雪(たいせつ)
大雪とは、本格的に雪が降り始め、冬が到来する頃のこと。
この頃になると、山々だけでなく、平野にも雪が降り始め、全国的に冬ムードになってきます。熊などの冬眠する動物が冬ごもりを始めたり、スキー場がオープンしたり、陽はさらに短くなって冬が深まってくるのを感じられる時期でもあります。

正月事始めとは

煤払い(すすはらい)」や「松迎え」など、新しく迎える正月に新しい年神様を迎えるための諸準備を始める日と言われています。12月13日が最初の日で、この日より大晦日までに正月の準備をすすめていきます。

煤払いは、一年間に溜まった煤を取り除き家の内外を大掃除をするとともに、年神様を迎えるための神聖な行事として行われます。
松迎えは、門松などの正月の松飾り用の松を採りに山へ取りに行く行事のことで、正月の事始め以後、28日までに行うのが良いとされています。

その他に、もちつき・門松や松飾り作り・鏡餅飾り・おせち料理作りなど、各家庭で作り準備されていましたが、現在ではできたものを購入することが多くなり、花柳界や芸能関係などでは正月事始めの行事として残っていますが、一般的には正月事始めの日を知らない人も多いかも。

お歳暮

一年の終わりに、お世話になった人に感謝の気持ちを込めて品物を贈る習わしのお歳暮ですが、昔はこのお歳暮も正月事始めの日13日から20日に贈るものとされていました。現在は12月初旬から25日頃に贈るのが一般的になっています。
本来はごあいさつに伺い手渡すのがマナーですが、今は、デパートなどで送ってもらうものが主流となっていますが、その場合でも、品物が届くより早く「送り状」として一年のお礼とお歳暮を送ったことを書いて出すのが礼儀です。

冬牡丹(ふゆぼたん):12月の和菓子

大雪の生菓子は、「塩瀬総本家」さんの『冬牡丹(ふゆぼたん)』。
今回のお茶は、お煎茶

通常の牡丹は春先、寒さが和らぐ頃に「富貴」の象徴、「百花の王」とも呼ばれる大輪の花を咲かせます。冬牡丹とは、春咲きの品種を温度調整など特別な管理で冬に咲かせる牡丹のことで、花の少ない冬に正月の縁起花とされています。
和菓子の世界でも、冬を象徴する花として、この季節に欠かせない生菓子のひとつです。

お店のお品書きによると、
”その名通り冬に咲く牡丹を練りきりで表現しました。”とのことです。

厳しい寒さの中、大輪の花を咲かせようと、蕾から少しずつ花開いている牡丹の雰囲気を感じさせます。なめらかな練り切りと薄いピンクの花びらや黄色の花芯も美しいです。味わいも上品
練りきり製こし餡入り。


塩瀬総本家:室町時代創業以来650年、足利義政、豊臣秀吉や徳川家康に愛された日本を代表する老舗中の老舗。江戸時代より名物として有名な志ほせ饅頭(しほせまんじゅう)の伝統の味わいは今でも受け継がれています。

https://www.shiose.co.jp/

二十四節気(にじゅうしせっき)とは

二十四節気は、太陰暦の日付と季節を一致させる為に考案されたもの。1年を24等分にし、それぞれに季節を表す名前がつけられています。二十四節気の起点となる立春と、立夏、立秋、立冬の「四立」、夏至と冬至の「二至」、春分と秋分の「二分」を加えた「八節」は、現在でも季節の節目を示す言葉として使われています。

日本には、春夏秋冬と移り変わる四季がはっきりしています。
四季に合わせて、自然の美しい景色の移り変わり、そして行事や食もそれぞれの旬を楽しめます。
そして、お茶のお供の和菓子にも四季それぞれの和菓子があります。日本独特の二十四節気(にじゅうしせっき)に合わせて、その時期の生菓子を紹介します。
ーーーーーーーーーーーー

師走に入り、のんびり過ごした紅葉もすっかり終わりを迎え、年末に向け、お正月の準備も始まって、何かとあわただしい時期でもあります。グッと寒さも増し体調を崩しやすい時でもあるので、身支度や暖房機器など冬の準備を整えつつ、ひとつひとつ身の周りも新しい年に向けて整えていきたいですね。

今日もお茶で愉しい、一日を。

【冬至(とうじ)】季節の生菓子(和菓子)とお茶を愉しむ。<12/22〜1/5>

2019年12月22日

【小雪(しょうせつ)】季節の生菓子(和菓子)とお茶を愉しむ。<11/22〜12/6>

2019年11月22日

【二十四節気(にじゅうしせっき)】季節の生菓子(和菓子)とお茶を愉しむ。

2019年1月3日
スポンサーリンク