【霜降(そうこう)】季節の生菓子(和菓子)とお茶を愉しむ。<10/23〜11/6>

2022年の霜降(そうこう)の時期は、10月23日(日)〜11月6日(日)

二十四節気(にじゅうしせっき)、秋季の霜降(そうこう)
霜降とは「霜が降りる」という意味で、秋が一段と深まり、露が凍って霜に変わり始めるようになる頃のこと。朝晩の冷え込みが厳しくなり、日が短くなったことを感じられる時期でもあります。

この頃から本格的な冬支度を始め、東北地方や本州の高山は紅葉で彩られます。 

木枯らし一号

天気予報などで耳にする「木枯らし一号」。実は全国的ではなく、東京地方と近畿地方のみの発表で、その一号にもいくつかの条件をクリアする必要があるのだと・・・。そして発表も一号のみ。

木枯らしとは、秋の終わりから冬のはじめ頃にかけて、太平洋側から吹く強い風のこと。
その最初の木枯らしが「木枯らし一号」です。気圧配置(西高東低の冬型の気圧配置)と風速(最大風速が8m/s以上)という共通条件に、東京と近畿で異なる以下の条件が加わって、初めて「木枯らし一号」と呼ばれるのです。

【東京地方】
・期間: 10月半ば~11月末の間
・風向: 北よりの風(西北西~北)

【近畿地方】
・期間:霜降(10月23日ごろ)~冬至(12月22日ごろ)
・風向:北よりの風(北北西~西北西)

近畿地方ではまさに「霜降」のこの日から、木枯らし一号認定となるわけです。
まさに、秋から冬への移り変わりを告げる季節のお知らせのようなものかもしれません。

柿:10月の和菓子

霜降の生菓子は、「江戸風御菓子司 日本橋 長門」さんの『』。
今回のお茶は、お煎茶

赤く色づいた柿がスーパーに並ぶと、夏が終わり本格的な秋の到来を感じさせてくれます。砂糖が貴重だった時代には柿の優しい甘味が大切で、和菓子のルーツといわれることも。生菓子を始め、干し柿や羊羹など様々な形で秋の和菓子に。

求肥で作られた絶妙な色合いの柿色が、秋をどっぷり感じさせてくれます。優しい甘さのこしあんも上品で、柿色の求肥の柔らかい食感とともに楽しめます。
求肥製で、こしあん入り。

日本橋 長門:享保年間創業、徳川家に菓子を献上していた約300年の歴史ある老舗和菓子屋さん。2週間ごとに変わる生菓子もおすすめですが、1年中購入できる「久寿(くず)もち」が一番人気。
http://nagato.ne.jp/

二十四節気(にじゅうしせっき)とは

二十四節気は、太陰暦の日付と季節を一致させる為に考案されたもの。1年を24等分にし、それぞれに季節を表す名前がつけられています。二十四節気の起点となる立春と、立夏、立秋、立冬の「四立」、夏至と冬至の「二至」、春分と秋分の「二分」を加えた「八節」は、現在でも季節の節目を示す言葉として使われています。

日本には、春夏秋冬と移り変わる四季がはっきりしています。
四季に合わせて、自然の美しい景色の移り変わり、そして行事や食もそれぞれの旬を楽しめます。
そして、お茶のお供の和菓子にも四季それぞれの和菓子があります。日本独特の二十四節気(にじゅうしせっき)に合わせて、その時期の生菓子を紹介します。
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朝晩はグッと冷えてくる季節ですが、日中は暖かく穏やかなので、 染まりはじめの紅葉やお散歩、味覚など秋の余韻を楽しみつつ、近づいてくる冬への準備も少しずつ進めていくといいかもしれません。1日の気温の変動も大きいので体調管理にも気をつけて。

今日もお茶で愉しい、一日を。

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