東京の台東区池之端にある「旧岩崎邸庭園」。
三菱財閥の岩崎家の邸宅。創業者である岩崎弥太郎が明治のはじめに土地を購入したもの。今は国の重要文化財でもある都立の庭園です。
その旧岩崎邸庭園で抹茶をいただけます。
旧岩崎邸庭園はJR「御徒町駅」「上野駅」から歩いて10分、メトロ「湯島駅」から5分程度のところにあります。上野不忍池の西側で、東京大学と湯島天神のそばです。
当時の岩崎邸の敷地はこの3倍近く広かったようです。
門をすぎて緩い坂を100mくらい登っていくと、きれいな黄色に染まった大きなイチョウの木が見えてきました。受付は木の下。あたりには銀杏の匂いが・・・。
旧岩崎邸庭園の入園料は
一般 400円、65歳以上は半額の200円
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
受付の左側には洋館があります。
おっと、足場がくまれてすごい姿・・・。残念ながら、2017年2月末まで屋根の改修工事をしているようです。
国の重要文化財になっているこの洋館は、三井財閥の3代目岩崎久弥(ひさや)の時に建てられた建物。東京駅を設計した辰野金吾に建築を教えたといわれるジョサイア・コンドルが設計しています。
洋館の中は少し暗めで内装は重厚感がすごい。
これは映画の世界ですね。
この天井は日本刺繍がしてあるシルクの布張りです。
2階には、金唐革紙(きんからかわし)という、いまはほとんど見ることができない和紙に金箔を貼って版木で凹凸を出した高級壁紙が貼られた部屋も見ることができます。巨万の富を得た三菱財閥の勢いを感じることができますね。
庭園内にはガイドの方がいるので、時間があるなら話を聞きながらゆっくりとまわるのもオススメです。
洋館の西側には和館があってお抹茶のいただける茶席があります。
お抹茶とお菓子のセットで510円。
アフォガードというバニラアイスにエスプレッソをかけたものも有名。
洋館とは雰囲気がちがって高級料亭のような廊下を歩いていくと抹茶席がありました。
右側が抹茶席、入口は売店のような感じです。お抹茶セットと抹茶のアフォガードを注文して奥に入りました。
抹茶席は入口に近い部屋はテーブル席、奥の方は座敷。座敷の方で待つことにしました。
部屋は薄暗くて底冷えする感じ。冷たいアフォガードは失敗した・・・と思いましたが、赤い毛氈のところはホットカーペットになっていて膝掛も置いてあるので座ってしまえば大丈夫でした。でも冬は寒そうですね・・・。
抹茶がでてきました。抹茶はとても泡が細かくてクリーミーです。
お茶菓子は季節の上生菓子。
抹茶のアフォガードは、とても懐かしい味のするバニラアイスと抹茶のバランスがよくて、明治時代に「抹茶のアフォガード」があったらきっとこんな感じだったんだろうな〜と想像できる味。なかなか美味しいですよ。
庭園が見えるところに茶席があったら素敵なのに・・・・と思いながら、抹茶を堪能しました。
茶席の隣はとても広くて庭園もみえる客室がありました。
ここでお茶いただけるといいのに・・・。
順路は、最後に庭園にでてから帰るようになっています。庭園の木々が紅葉していて秋を感じることができます。
茶席のある和館を庭園から。
庭園から見る洋館は、足場でこんな感じ・・・残念。
明治の大財閥の栄華が体験できる旧岩崎邸庭園でお抹茶を楽しんでみてはいかがでしょうか。
岩崎家の別邸もあった本駒込にある六義園(りくぎえん)でも抹茶と紅葉を楽しめます。
関連記事:六義園(りくぎえん)で抹茶と紅葉を楽しむ。
営業時間 | 9:00~17:00 (L.O.16:30) |
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定休日 | 12月29日〜1月1日 |
入園料 | 一般: 400円 |
お抹茶 | 510円(季節の上生菓子とセット) |
お茶処のURL | http://teien.tokyo-park.or.jp/contents/index035.html |
住所 | 東京都台東区池之端1-3−45 |
備考 | 三菱財閥岩崎家の茅町本邸だった建物とその庭園を整備した公園。抹茶味のアフォガート(610円)もあります。 |