東京都文京区後楽にある『小石川後楽園』は、水戸光圀ゆかりの日本庭園が愉しめる文化財庭園。
浜離宮恩賜庭園、旧岩崎邸庭園、六義園などと同じ「都立文化財9庭園」の一つです。
その『小石川後楽園』でお抹茶が愉しめるので訪ねてみました。
アクセスは、JR水道橋駅、飯田橋駅から歩いていけるところにあります。
・JR線「水道橋」「飯田橋」から徒歩8分
・メトロ大江戸線「飯田橋」から徒歩3分
・メトロ南北線、丸の内線「後楽園」から徒歩8分
小石川後楽園とは
小石川庭園は、水戸黄門でおなじみの水戸藩2代当主・徳川光圀ゆかりの庭園。
徳川家康の子(11男)で、水戸徳川の初代・徳川頼房が中屋敷として造り、その子である光圀の時に完成した庭園です。
中国の風物も取り入れた回遊式築山泉水庭園で、特別史跡、特別名勝の重複指定を受けている全国でもめずらしい名園です。
正門から一歩入るとすぐに大きな木々が繁っていて、すっと気持ちのいい空気に。
受付(サービスセンター)は、少し入ったところにあります。
右側が受付(サービスセンター)、左側がお抹茶がいただける『涵徳亭(びいどろ茶寮)』です。
こちらは庭園の全体図、右下が庭園の出入口です。
実は、『涵徳亭(びいどろ茶寮)』は入園料がいらないエリアにあるので、お抹茶を頂くだけなら入園料は不要です。
東京ドームが見える回遊式庭園
まずは、入園料を支払って庭園の中へ。
<入園料>
・300円(一般)
・150円(65歳以上)
小学生以下、都内在住、在学中学生:無料
ここからが庭園の有料エリア。
手前にはお土産を販売している場所もあります。
庭園内に入ってまず目に入ったのが、東京ドームと、東京ドームホテル。
小石川後楽園ならではの景観という感じ・・・。
回遊式庭園なので、池のまわりをぐるっと散歩できるようになっています。
池(大泉水)は蓬莱島もあり六義園ほどではありませんが、とても大きい・・・。
まわりは大きな植栽に囲われているのでとても静かで、まさに都会のオアシス。
でも東京ドームから微かにジャイアンツの応援歌が聞こえてくるあたりがとてもおもしろい・・・。
こちらは庭園内(有料エリア)から見る『涵徳亭』
この建物は4代目のようですが、茶室は庭園が造られた江戸時代からあり、茅葺屋根でガラス硝子紙を障子にしていたことから「ガラスの茶屋」と呼ばれていたそうです。
「涵徳亭(かんとくてい)」と名付けたのは、江戸時代の儒学者・林鳳岡(林信篤)。
茶屋「涵徳亭」でお抹茶を頂く
「涵徳亭(びいどろ茶寮)」の喫茶の時間が、10:00〜16:00(LO15:30)なので、一旦庭園入口に戻って茶屋でお抹茶をいただくことにしました。
「涵徳亭」は貸し出し集会施設にもなっており、幾つかの部屋に分かれています。
訪れた日は平日だったので趣味の集まりが行われていました。
お抹茶の頂ける喫茶『葵屋びいどろ茶寮』は、「涵徳亭」内に令和元年6月にオープンしたお茶屋さん。
喫茶として通されたのは、入って奥左(北西)の和室。
4人掛けのテーブルが3つ、6人掛けのテーブルが2つほどありました。
窓からは「西湖の堤」など見ることができますが、蓬莱島のある大泉水側ではなかったのでちょっと残念。
集会の予定によって喫茶室も変わるようです。
生菓子付きのお抹茶セットを注文。
・お抹茶セット(和菓子付き):740円
生菓子はなんと、ラグビーワールドカップ開催中にちなんで「ラグビーボール」
中は「白こしあん」
もうひとつは季節の生菓子です
紅葉がアクセントになっている「山粧う(やまよそおう)」
中は「こしあん」。どちらも上品で美味しいです。
お抹茶も、香り高くほどよい苦みのある美味しい薄茶。
「涵徳亭(びいどろ茶寮)」の営業日は週によって変わるので庭園のHPで行く前に確認するのがおすすめです。
涵徳亭(かんとくてい):小石川庭園
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/facilities030.html
今日から10月!お休み処(レストラン)でお楽しみいただける和菓子の絵柄も、紅葉がアクセントの「山粧(よそお)う」、愛らしい「菊華」、そして、柿には「実り」の名がついて登場。秋が進む園内の景色を愛でながら、ゆったりとお茶の時間はいかがですか? #小石川後楽園 #びいどろ茶寮 pic.twitter.com/opgMm6pCbm
— 小石川後楽園 (@KorakuenGarden) October 1, 2019
庭園は季節の草花など、見どころ沢山
庭園は一部改修工事中でしたが、他にも見どころ盛りだくさん。
水戸藩の書院があった内庭
コントラストが美しい蓮池
庭園で江戸時代の創建当時のまま唯一残っている建物「得仁堂」
茅葺きの茶屋「丸屋」
明の儒学者朱舜水が設計したという石橋「円月橋」。
ここはどこ?・・・という感じ。どこか遠くに旅行に来た気分になります。
東京の真ん中に残る深山幽谷(しんざんゆうこく)・・・という感じ。
秋は紅葉が綺麗になりそうです。
藤棚やショウブ田もあり、桜や紅葉なども愉しめる庭園です。
<小石川庭園:花暦>
水戸光圀公ゆかりの庭園『小石川後楽園』でお抹茶と庭園を愉しんでみてはいかがでしょうか。
今日も美味しいお茶で愉しい、一日を。