【大暑:たいしょ】季節の生菓子(和菓子)とお茶を愉しむ。<7/23〜8/6>

2022年の大暑(たいしょ)の時期は7月23日(土)〜8月6日(土)

二十四節気(にじゅうしせっき)、夏季最後の節気の大暑(たいしょ)
「大暑」は、一年で最も暑くなる時期のこと。多くの地域で梅雨明けを迎え、夏空が広がる時期でもあります。ちょうど夏休みも始まる頃ですね。

現代では、日本の暑さのピークは8月になってから・・・と思われますよね。二十四節気は中国で考案されたので、日本の気候とは多少のずれがあります。現在の暑さのピークと、暦の上でのピークが違うのはそのためなのです。

打ち水

この時期の風物詩に、昔から日本に伝わる「打ち水」があります。
「打ち水」とは、庭先や道路に水を撒くことですが、涼を得るだけでなく、土埃を抑える効果もあります。もともとは夏に限らず、お客さまの訪問前に玄関先で打ち水をする風習があり、それはもてなしお清めの意味もあったからです。

打ち水で撒いた水が蒸発するときの気化熱の働きで周囲の温度が下がり、濡れた地面を通る風も冷やされて涼しくなります。撒く水の量にもよりますが、打ち水によってまわりの温度が1〜2度ほど下がるといわれています。
地球に優しい暑さ対策として改めて注目されています。打ち水をしている姿にも涼が感じられ、昔ながらの生活の知恵は改めてすごいですね。

曙繻子蘭(あけぼのしゅすらん):7月の和菓子

大暑の生菓子は、赤坂にある「御菓子司 塩野」さんの『曙繻子蘭』。
お茶も夏らしく、水出し茶で。

曙繻子蘭とは、ラン科シュスラン属の常緑多年草で草丈10cmほど、8月から9月ごろに淡紅色の花を咲かせます。夜明けの空の色”曙”に名付けられた淡いピンクの花びらに見立てた和菓子です。

白いういろうから紅あんがほんのり透けていて、曙繻子蘭の淡いピンクの色合いが見事に表現されている見た目も美しい和菓子です。
薄く重なり合ったういろうはモチっと柔らかく、紅こしあんの甘さも優しく、上品な味わいです。
外郎製で、紅あん入り。

御菓子司 塩野
1947(昭和22)年創業の赤坂にある老舗和菓子さん。繊細な造作と鮮やかな色合いの上生菓子が特に評判で、政財界、皇族、各茶道家なども御用達のお店です。月ごとに変わる生菓子は約12種類、半生干菓子は約15種類ほどの商品が用意されています。

・【水出し茶】暑い夏は朝から『水出し茶』を愉しもう!

二十四節気(にじゅうしせっき)とは

二十四節気は、太陰暦の日付と季節を一致させる為に考案されたもの。1年を24等分にし、それぞれに季節を表す名前がつけられています。二十四節気の起点となる立春と、立夏、立秋、立冬の「四立」、夏至と冬至の「二至」、春分と秋分の「二分」を加えた「八節」は、現在でも季節の節目を示す言葉として使われています。

日本には、春夏秋冬と移り変わる四季がはっきりしています。
四季に合わせて、自然の美しい景色の移り変わり、そして行事や食もそれぞれの旬を楽しめます。
そして、お茶のお供の和菓子にも四季それぞれの和菓子があります。日本独特の二十四節気(にじゅうしせっき)に合わせて、その時期の生菓子を紹介します。
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大暑の名の通り、今年はすでに暑さのピークとなってます。夏休みも始まり、夏祭りや花火大会など夏のイベントが盛りだくさんな時期なので、楽しく過ごすために・・・、丑の日のうなぎや天ぷら(天ぷらの日は7/23)など栄養のあるものを食べ、水出し茶などしっかり水分補給もして、夏バテに負けない身体作りと、エアコンなども上手に活用して環境も整えていきましょう。

今日もお茶で愉しい、一日を。

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