京都右京区の妙心寺にある「退蔵院(たいぞういん)」。
臨済宗の妙心寺は広く、中には48もの小院「塔頭(たっちゅう)」があって、それぞれ石畳で結ばれた寺町なっています。
退蔵院は、妙心寺の塔頭(たっちゅう)の一つで600年前に建てられたお寺です。
その退蔵院でお抹茶がいただけます。
重厚感のある妙心寺の法堂。
妙心寺の三門の西側に退蔵院はあります。
門のところにお抹茶の案内が・・・。どこかお茶屋さんの雰囲気。
「しだれ桜」と日本最古の水墨画「瓢鮎図」
門をくぐり少し進んだところに受付があります。
退蔵院の拝観料は、500円
お抹茶券は別料金で、500円
受付の近くに大きなパネルがありました。
ここは、JR東海のCM「そうだ京都、行こう」で紹介されたお寺ですね。
宮本武蔵が修行をした方丈(本堂)には、日本最古の水墨画「瓢鮎図(ひょうねんず)」。
「小さな瓢箪でおおきなナマズをどうやって捕まえるか」という禅の問題。絵の上には、偉いお坊さんの回答が書かれているようです。
方丈の前の庭園は、室町時代の狩野元信作の枯山水です。
CMで見事な花を咲かせていた「しだれ桜」のある石庭がありました。この石庭は「陰の庭」。桜の木をはさんで反対には「陽の庭」も。
抹茶の頂ける茶席は奥にあるようなので、庭園を楽しみながら進みます。
水琴窟がありました。神秘的な音で癒されます。
茶屋のところで、お抹茶をお願いして茶席「大林庵」にあがります。
大きな茶室と庭園が美しい
茶室は広くて大茶会が開けそう。絨毯が敷いてあるのが少し珍しい。
茶室から見える庭園はとても明るく爽やかな気持ちになります。
訪ねたのは、10月下旬の木曜日。外人さんが2名お抹茶を楽しんでいましたが、ほぼ貸し切り状態。庭園に近い座布団に座って庭園を眺めてるとお抹茶とお茶菓子がでてきました。
抹茶の泡のきめ細かいこと。
お茶菓子は、もちっとした皮で中につぶあんが入っているどら焼き。
お抹茶によくあっておいしい〜。
左京区一乗寺にある和菓子店「一乗寺中谷」のお菓子で退蔵院のオリジナルです。皮には「瓢鮎図」のナマズの焼き印押印が!
退蔵院で買ってかえることもできます。
紅葉(もみじ)の木が多く、秋のシーズンは紅葉がとてもきれいなのでこの茶席も混みそうですね。
庭から入ってくる心地よい風を楽しんでいると、ししおどしの音がカンっ。
退蔵院の茶席はとても居心地がよくて、いくらでも長居できそうな空間です。
退蔵院で庭園眺めながら、お抹茶でゆっくりしてみてはいかがでしょうか。
拝観時間 | 9:00~17:00 |
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休館日 | 無休 |
拝観料 | 一般: 500円 |
お抹茶 | 500円 |
お寺のURL | http://www.taizoin.com/ |
住所 | 京都市右京区花園妙心寺町35 |
備考 | 妙心寺塔頭。【庭園】余香苑:池泉回遊式庭園。国宝・瓢鮎図(ひょうねんず)を所蔵 |