北区紫野の大徳寺にある「高桐院(こうとういん)」。
臨済宗の「大徳寺」。中には20以上の小院「塔頭(たっちゅう)」があります。一休さんとして知られている一休宗純が復興した寺としても有名です。高桐院は、細川家の菩提寺。細川忠興が父・細川藤孝の菩提を弔う(とむらう)ために建てたお寺。細川ガラシャさんのお墓もあります。
その高桐院でお抹茶がいただけます。
大徳寺の聚光院で、創建450年記念特別公開中の国宝・狩野永徳筆『琴棋書画図』を観にいったところ、当日拝観分は終了。事前予約していないと入れないようで、断念・・・。
残念な思いで聚光院の先にある高桐院に向いました。
なんともいえない「品」を感じる空間
入り口につくと、ふすま絵のような枝振りのいい松が。すでになんともいえない品が漂っています。
門をくぐると一面の苔の緑がすばらしい。
右に曲がると目の前に本堂までの長いアプローチが!。
こ、これが、あのスピルバーグも絶賛したという噂の参道。圧巻です。
右に左に、静寂の中、石畳の参道を奥に進むうちに、心が洗われていくようです。
受付を済ませてあがります。
高桐院の拝観料は、400円。
お抹茶は別料金で、400円。
利休の「美」と抹茶をいただく
受付から右奥には、書院があります。この書院は利休の邸宅を移築したものです。庭園がこれまたすばらしい。
受付の左側には、客殿があります。
客殿の中は暗く、客殿から見える額縁庭園は目を見張ります。
縁側にでると、みなさん癒されている様子。
庭園は、「楓の庭」。
JR東海のCM「そうだ京都、行こう」でも紹介されています。
暗い客殿の中に座って額縁庭園をず〜っと見ている方や、縁側で正座をして瞑想している人が多くいました。
庭園の中央にある一つの灯籠。
利休秘蔵の日本一美しい灯籠で秀吉がかなりほしがったらしく、渡したくない利休はわざと灯籠の裏側を壊し不良品だから。という理由で渡さなかったようです。この庭園の灯籠はそのレプリカ。本物は、細川忠興とガラシャさんのお墓に建っているそうです。
受付に戻って抹茶をお願いして、縁側の赤い毛氈(もうせん)に座っているとお抹茶とお茶菓子がでてきました。
抹茶は、祇園辻利を使用しているようです。泡が細かさがすばらしい。
お茶菓子は、白あんの羽二重餅。もちもちしておいしい。
大徳寺近くの「末廣菓舗(すえひろかほ)」の「あやごろも」というお菓子です。
「美」と「品」と「癒し」があふれる空間。高桐院でお抹茶と庭園を堪能してはいかがでしょうか。
これは長居してしまいそうですね。
拝観時間 | 9:00~16:30 |
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休館日 | 不定休 |
拝観料 | 一般: 400円 |
お抹茶 | 400円 |
お寺のURL | なし ※参考:https://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=1&ManageCode=1000062 |
住所 | 京都市北区紫野大徳寺73-1 |
備考 | 細川家(細川忠興・ガラシャ夫人)を祀っている大徳寺の塔頭。【庭園】「楓の庭」と呼ばれる苔の庭園。秋の散り紅葉は緋毛氈をひきつめたような美しさ。細い石畳、竹垣、苔、緑の林で構成された参道も有名。 |