【新潟でお茶巡り】北限のお茶『村上茶』を愉しむ②:お茶屋さん巡りと町家

北限のお茶として知られる『村上茶』の産地、新潟県村上を訪ねてみました。

村上茶の茶畑を散策して、お昼に鮭料理を堪能した後は、市内にある気になるお茶屋さん巡り、村上市内には9店程度のお茶屋さんがありますが、多くは自家茶園で茶葉の栽培から製茶、販売まで一貫しておこなっているそうです。

【新潟でお茶巡り】北限のお茶『村上茶』を愉しむ①:茶畑散策と鮭料理

1.冨士美園(ふじみえん)

最初に訪れたのは長井町にある『冨士美園』さん。
明治元年創業のお茶屋さんです。

お店のある通りは景観整備がされていて歩道も広く、外観も町家風の建物が多くみられます。

お店の前にある街路樹がなんとお茶の木・・・。

お店に入ると早速、新茶を淹れていただきました。

訪れた5月は『春の庭 百景めぐり』というイベントが開催中で、イベントに参加しているお店や個人宅のお庭が見学できるようになっていました。

中庭を見ながら新茶を堪能。渋みがなく、まろやかな味わい。

店内から見える座敷には囲炉裏や掛時計もあって素敵です。

このペットボトルの村上茶、都内でも見かけたことがあります。『冨士美園』の製品だったんですね〜。

店内にカフェはありませんが、お茶のソフトクリームやアイスが販売されています。
抹茶のソフトクリームを購入。懐かしいミルク風味、抹茶感は薄めですがほんのりお茶の味。後味がさっぱりして食べやすいソフトクリームでした。

2019年の秋にはカフェと工場見学スペースが新設されるそうです。お茶の製造工程も見れるようになるらしく、ちょっといってみてくなりますね。

<冨士美園>
http://www.fujimien.jp/

2.常磐園(ときわえん)

2軒目に寄ったのは肴町にある『常磐園(ときわえん)』さん。
江戸時代(1839年)から続くお茶屋さん、町家造りの外観で雰囲気があります。

お店のある通りは古い町家が並び、平日だったので人通りも少なく静か。

お店の中には、茶壺や輸出用の茶箱が。


レッテルは、最盛期の大正時代に海外に輸出されていたころのものだそうです。

新茶も淹れていただきました。
爽やかな香りでとてもさっぱりした味わい。

赤い茶托(ちゃたく)が、冨士美園の時と同じだと思ったら、『村上木彫堆朱(むらかみきぼりついしゅ)』という村上の伝統工芸品。

村上は平安時代からの天然の漆(うるし)の生産地、『村上木彫堆朱』は木彫の上に漆を塗ったもので、村上に寺院を建てるときに京都から伝わったものだそうです。

常磐園もお店にはカフェなどはありませんが、お茶(煎茶、紅茶、ほうじ茶)のカップアイスが売っていて人気のようです。

<常盤園>
https://maruki-tokiwaen.com/

3.九重園(ここのえん)

3軒目に寄ったのは小国町にある『九重園(ここのえん)』さん。
創業から250年続くお茶屋さん。

棚には茶箱が並ぶ、大きなお茶屋さんです。

お店に入るとすぐに、新茶を淹れていただきました。
新緑香のするさっぱりとした味わい。

お店の方が詳しく村上茶の話をしてくださり、お話を聞きながら3杯も新茶を味わってしまいました・・・。

九重園はお店の奥が『町屋 Cafe 九兵衛庵』という日本茶カフェになっていて、お茶やスイーツを楽しみながらゆっくりすることができます。

歴史を感じる町家カフェですが、どこか田舎の親戚の茶の間にいるようでもあり、親しみやすい空間です。周りに休憩できるようなカフェが少ないので村上散策には欠かせないスポットという感じ。

注文したのは、「ほうじ茶アイス」と「お抹茶セット」
お抹茶のトレイも『村上木彫堆朱』・・・。

お抹茶」のお茶菓子は、大町にある江戸時代から続く和菓子屋『早撰堂』さんの練り切り。

ほうじ茶アイス」はほうじ茶の風味しっかりでシャーベットのようなさっぱりしたアイスです。

スイーツの後にもお茶が付いてました。
お茶三昧〜。

<九重園>
http://www.kokonoen.com/

新茶の試飲ごちそうさまでした。
お土産の新茶も愉しみ・・・。

町家建築も愉しめる

村上藩の城下町であった市内は、戦争などで火事の被害にあっていないため、江戸時代からの古い町家建築が多く残っています。国の有形文化財に指定されている建物も多く、散策していると素敵な町家建築を目にします。

160年以上の歴史のある『山上染物店』

京風の町家でギャラリーとして利用されている『町屋のギャラリー やまきち』

お店などでは建物内を見学できるところも多く、店主の方から町家建築の話を聞くことができるので、お茶屋さん巡りといっしょに訪ねてみるのもおすすめ。

自転車を駅で返却して「お茶巡り」終了。電動アシスト付き自転車はやっぱり楽〜。
日帰りでも十分満喫できる「村上のお茶巡り」でした。

帰りは「特急いなほ(17:10発)」で新潟に。

特急だと新潟まで50分なのであっといく間です。

今度は、瀬波温泉、笹川流れや、村上牛も味わってみたいと思います。
『北限のお茶 村上茶巡り』を愉しんでみては、

今日も美味しいお茶で愉しい、一日を。

【新潟でお茶巡り】北限のお茶『村上茶』を愉しむ①:茶畑散策と鮭料理

村上市観光情報
https://www.sake3.com/

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