【ビタミンE】は煎茶(緑茶)に一番多く含まれている!って知ってた?

ビタミンE』は、煎茶に一番多く含まれていることをご存知でしょうか?

抗酸化作用があることで『アンチエイジング、若返りのビタミン』として知られる『ビタミンE』。ビタミンEは、ビタミンAと同じ脂溶性のビタミンです。

強い抗酸化作用により、老化や動脈硬化の予防や生活習慣病の予防に良いとされるビタミンですが、中性脂肪を抑える効果があることから、脂肪肝の予防などの肝機能改善にも使用されています。

他にも、血流促進作用があり、血行不良による肩こり、冷え性の改善や、美肌の効果、また、女性ホルモンの分泌を整えたりと、女性にも欠かせないビタミンの一つ。

アーモンドより『煎茶』に多く含まれるビタミンE

ビタミンEの1日の摂取基準は、厚生労働省のデータのよると成人で6.0mg〜6.5mg /日です。

ビタミンEの1日の摂取基準
  • 成人男性:6.5mg / 日
  • 成人女性:6.0mg / 日

日本人の食事摂取基準(2015年版)概要:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf

ビタミンEが多く含まれる食品としてよく知られているのは、アーモンド、ピーナッツなどのナッツ類、なたね油などの植物油なのですが、実は、煎茶や抹茶に多く含まれているんです。

特に、『煎茶』
食品データベース(文部科学省)で調べてみると、なんと堂々の1位
グラム当り、アーモンドの2倍以上の含有量です。『抹茶』もアーモンドとあまり変わらないくらいビタミンEが含まれていることになります。

食品名 ビタミンE含有量(100g当)
煎茶 64.9mg
ひまわり油 38.7mg
アーモンド 30.2mg
とうがらし 29.8mg
小麦はいが 28.3mg
綿実油 28.3mg
抹茶 28.1mg
なたね油 15.2mg
ピーナッツ 10.6mg
オリーブオイル 7.4mg

食品データベース(文部科学省)
https://fooddb.mext.go.jp/ranking/ranking.html

お茶の抗酸化作用の成分というと『カテキン』やビタミンCが注目されていますが、お茶は抗酸化作用の代表ビタミン『ビタミンE』もしっかり摂取できる食品だったわけですね。

ビタミンEの摂取は茶葉をまるごと食べること

煎茶などのお茶は、お湯や冷水で淹れた中にカテキン、テアニンやビタミンなどの有効性分が含まれていますが、その多くの成分は茶葉の中に残されたままです。

70%以上の栄養分が茶葉に残ったままといわれていて、特に、水に溶けにくい脂溶性のビタミンEのほとんどは茶葉の中にあります。

『抹茶』の場合は、石臼で挽いた茶葉をまるごといただいているので、点てた抹茶の中にはビタミンEがしっかり含まれていますが、煎茶の場合、ビタミンEを効率的に摂取するのであれば、茶葉をまるごと食べる必要があるということになります。

煎茶の茶葉をいただく

煎茶の茶葉をまるごと食べる方法(茶食)をいくつかご紹介します。

煎茶の『粉末茶』

一番簡単なのは、まず『粉末茶』や『粉茶』。

粉茶』は、お茶を製造する過程で選別時にでる細かくなった茶葉で、『出物』といわれるお茶の副産物。お寿司屋さんのアガリにでてくるお茶です。細かい茶葉も一緒の飲んでいるので、茶葉もしっかり摂取しています。

個性的な緑茶のうま味と香りは『出物』にある?!茎茶、芽茶、粉茶。

そして、『粉末茶
茶葉を微粉砕して粉にしたもの。『粉茶』はお茶屋さんじゃないと手に入りにくいのですが、『粉末茶』はスーパーなどでもよく見かけるようになりました。

茶さじでお湯や水に淹れると、煎茶になります。もちろん、急須で茶葉から淹れるお茶とは香りも味も落ちますが、ペットボトルに水と粉末茶をいれて水の代わりに冷やして飲むと、手軽に茶葉をまるごといただけるのでおすすめ。

農薬を使用していない有機栽培茶の商品もあって、茶葉をまるごと食べることになるので安心です。

粉末茶というと間違えやすいのが『インスタント茶』というタイプ。
顆粒になっていますが、茶葉を粉砕している粉末茶とちがい、淹れたお茶を乾燥して粉末にしたものなので、茶葉をまるごと摂取していることになりません。

選ぶときは、『インスタント茶』と記載されていない、茶葉を細かくした『粉末茶』を選びましょう。

粉末茶とペットボトルで簡単水出し茶!動脈硬化にもいい【エピガロカテキンガレート】もしっかり摂取!

茶葉のおひたし

煎茶を急須で淹れてよく飲んでいる方は、茶殻を使った『おひたし』がおすすめ。
淹れた後の茶殻は捨ててしまうのが、一般的ですが実は捨ててしまうのはもったいない。『おひたし』にしていただいてしまいましょう。

茶殻を食べるって、ちょっと違和感がありますが、かつお節と麺つゆでいただいてみると、これなかなか美味しいんですよ。

『茶葉のおひたし』の作り方はこちらを、参考に。

栄養価の高いお茶の茶殻で、簡単『おひたし』を作ろう。

茶葉のふりかけ

普段は、あまり急須で煎茶を淹れて飲まないという方は、たまにでる茶殻を『ふりかけ』にしておきましょう。
『ふりかけ』にしておけば、日持ちするので、温かいごはんにかけたり、おにぎりにしたり食べ方も色々です。

『茶葉のふりかけ』の作り方はこちらを、参考に。

給食甲子園で準優勝の献立!「茶の香ごはん」と「茶の葉ふりかけ」を作ってみた。
茶食のススメ!【茶殻】で「ふりかけ」を作る(大葉・ごま・茶)

抗酸化作用でカラダにとても大切な『ビタミンE』。
日頃の食生活に、スーパーフード『煎茶』と使った茶食を取り入れてビタミンEの摂取に役立ててはいかがでしょうか。

今日もお茶で愉しい、一日を。

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