特許庁から抹茶の「地域ブランド」に認定されている西尾。その西尾地区の農協であるJA西三河と、言わずと知れた緑茶で高名な飲料メーカー伊藤園が、共に「おいしい抹茶を手軽に楽しんでもらいたい」をコンセプトに【抹茶のペットボトル】を販売しています。
容量も値段も違う2つの抹茶ですが、飲み比べてみました。
JA西三河「西尾の抹茶 和(なごみ)」
原材料:ボトルドウォーター、粉末抹茶(西尾市産100%)
内容量:170ml
販売価格:300円(税込み)
生産量が全国有数の西尾市。地元のJA西三河青年部が特色ある抹茶のオリジナル商品として、3年かけて開発した商品。抹茶は100%西尾産で水はあまり聞き慣れないボトルドウォーター。
ボトルドウォーターとは、天然水ではない水道水・蒸留水・純水などのことです。
西尾の抹茶 和(なごみ)で使っているのは、「RO水」と呼ばれる純水の一種、逆浸透膜により不純物を除去したもので、不純物やミネラルが含まれていないため、抹茶の味を引き立せることができるとのこと。
伊藤園「振って愉しむ抹茶」
原材料:ナチュラルミネラルウォーター(山形県酒田市)、抹茶
内容量:275ml
販売価格:160円(税抜き)
この商品はコンビニやスーパーではなかなか出会うことができませんが、ヤマダ電機(テックランド)でみつけることができました。
採水地は山形県酒田市のナチュラルミネラルウォーター(鉱水)ですが、抹茶は緑茶(日本)とのみの表記。
容量は伊藤園が1.5倍多く、値段は西尾の方が倍近く高くなっています。
値段ほどの差はなかった?
どちらもお茶なのに、水色が透明なので一瞬戸惑います。「西尾の抹茶 和(なごみ)」のパッケージデザインは濃い緑で色づかいから見ても高級そうです。
作り方はどちらもほとんど同じで、キャップの内側に入っている抹茶粉末をペットボトルの中の水に落とし入れて、よ~く振って混ぜます。容量が多いためか「伊藤園」の方が抹茶が溶けきるまでに時間がかかりました。
よ~く振った後見比べると、水色の違いはほとんどなく、どちらも色鮮やかな深緑。「西尾」の方が少し泡が点っているのがわかります。抹茶は泡立ちが細かい方がまろやかで口当たりがいいといいますが、コップに注いだときにも「西尾」の方が表面に長い時間泡が残っていました。
伊藤園の「振って愉しむ抹茶」の方が時間が経つと早く茶がコップに沈殿しました。
実際に飲んでみると風味も味も、値段ほどの違いを感じることはできませんでしたが、西尾の方が抹茶がよく溶けている感じがあり、口に入れた時の抹茶のきめ細かさはありました。
伊藤園「振って愉しむ抹茶」は、安価で気軽に抹茶を楽しめる商品、JA西三河「西尾の抹茶 和(なごみ)」は、抹茶ブランドである「西尾の抹茶」をじっくり味わえる商品です。
どちらも砂糖や甘味料は入ってないので純粋に抹茶の味を楽しむことができるペットボトルの抹茶です。
JA西三河
http://www.ja-nishimikawa.com/processed_foods/cha_detail.html