3月の行事といえば、3月3日の『ひな祭り』。
桜茶ってご存知ですか?
雛人形を飾り、ちらし寿司に蛤のお吸い物。ひなあられ、そして白酒、甘酒…とひな祭りにには美味しいものがたくさん。「桜餅」もこの時期に食べたくなるスイーツのひとつ。
そしてお茶も、ひな祭りにもピッタリ!なのが「桜茶」です。ネーミングもこれから訪れる春を感じさせてくれます。
桜茶とは?香り豊か!風情を感じさせる、あわいピンクのお茶
桜茶とは、お茶といっても茶葉ではなく、桜の花びらを塩漬けにしたもの。
そこに白湯を注ぐことで、花びらが開き、美しい桜の花が浮かぶお茶になります。桜湯とも呼ばれています。お茶成分は入っておらず、水色も透明(うすいピンク)なお茶。
お祝いの席で、もてなされるお茶
桜茶は、花びらが美しく咲き開くので、お正月()や結納などお祝い事でのおもてなしに用いられることが多いようです。
お祝いの席では、「お茶をにごす」「茶茶を入れる」という意味につながることから、煎茶などお茶は使わず、縁起を担いで『花開く』という意味で桜茶(桜湯)、『よろこぶ』という意味で昆布茶などにお菓子を添えておもてなしされてました。
先人の知恵の深さには、驚かされます。
見た目も華やかで美しく、風情を感じさせるおもてなしの1杯に最適なお茶ですね。
桜茶の原材料は
桜(国産)、漬け原材料(食塩、梅酢)、酸味料、みょうばん
価格的には、20g(16房ほど)入りで、300円程度。
桜茶の入れ方
桜茶の入れ方は簡単です。
用意するもの(1人分)
桜茶 1房〜5房
熱湯 適量
桜茶を一房ずつ分け、塩抜きします。
※塩抜きは、水でも大丈夫ですが、ぬるま湯に5分ほど浸すとより良い。(桜茶の中心部の塩抜きはしっかりと)
湯のみに塩抜きした桜茶をいれます。
1房でも素敵ですし、多めに入れると華やかになります。
白湯をゆっくりと注ぎます。
花びらが少しずつ開いていくのが、なんとも癒されます。
塩抜きをしたお湯の薄くピンク色に色づいた上澄みをスプーン1杯、桜茶にいれるとより淡いピンクに。
少し蒸らして、花が開いたら完成。
お湯のみの中で花びらが舞いながら開いていく様と桜の香りが心穏やかにしてくれます。まさに春の季節も一緒に味わっているようです。
お茶(湯)とともに桜も一緒にいただけます。
桜茶で楽しみ方もいろいろ(レシピ等)
見た目も可愛らしい桜茶(塩漬け)。桜茶として飲むだけじゃなくて食べてしまうのもあり!ってことで桜の塩漬けを使ったレシピや作り方をご紹介します。
桜ご飯のレシピ
①桜茶(桜の塩漬け)は塩抜きして、飾用を少し残して刻んでおきます。
②塩抜きした桜を半量混ぜて、昆布・酒と一緒に炊き込みます。
③炊き上がったら、昆布を取り出し、桜の残りの半量をさらに混ぜて、残しておいた飾り用の桜を乗せたら出来上がり。
いつもの食卓がちょっと色鮮やかに。
お花見やピクニックのお供には桜ご飯のおむすびがおすすめ。お弁当も少し華やかになりますね。
桜の塩漬けで作るお菓子も美味しそう!
桜の塩漬けを使ったお菓子も美味しそう!いろいろなレシピや作り方がのっています(ご参考にどうぞ)。
見た目も美しく春らしいシフォン『かんたん桜シフォン』
https://cookpad.com/recipe/770417
甘塩っぱさがたまらなそうな和スイーツ『甘酒と桜の塩漬け入り、白玉ぜんざい』
https://cookpad.com/recipe/1082702
桜ほうじ茶のいれ方
やっぱりお茶風味も桜風味も一緒に味わいたい!そんな時にぴったりなのが、桜ほうじ茶。
作り方は簡単。上記の桜茶の入れ方の白湯をほうじ茶に変えれば・・・、桜ほうじ茶の出来上がりです。
桜の花も、鑑賞だけでなく、香りや食で楽しむのもおもしろいですね。
桜茶が購入できるところ
製菓などの材料を販売している富澤商店や、季節限定ですがお茶屋さんでも購入できます。私も、ショッピングモールの伊藤園さんのお茶売り場で購入しました。
近くに店舗がない場合は、以下のお茶屋さんやアマゾン・Yahooなどネットショップでも購入できますのでご参考ください。
◾️祇園辻利
桜茶:40g 378円(税込)
https://www.kyoto-wel.com/item/IS81095N01208.html
◾️ルピシア
さくら焙じ茶:50g(袋)820円(税込) / 50g(缶入)1,100円(税込) 2〜4月限定
https://www.lupicia.com/shop/g/g12408810/
サクラ&ベリー(紅茶):50g(袋)820円(税込) / 50g(缶入)1,100円(税込) 2〜4月限定
https://www.lupicia.com/shop/g/g12405604/
お祝いごとだけじゃ、もったいない!
見た目も可愛らしく、ひな祭りの華やかさにもにピッタリです。
そして、これからの季節なら、お花見の席でも、桜茶を味わってみてはいかがでしょうか。
今日もお茶で愉しい、一日を。