TVで「全国給食甲子園」が紹介されていました。
全国給食甲子園は、全国の学校給食の献立を競う大会だそうです。
食育、地産地消、地域の活性化を目的とした活動で今年で11回目。2000校を超える学校から予選を経て勝ち残った12校で実際に調理をして優勝を競います。
この大会の準優勝賞に選ばれたのは京都府の宇治田原町立学校給食共同調理場。パチパチパチ。
その献立の中に「茶の香ごはん」と「茶の葉ふりかけ」というものがありました。
[準優勝] 宇治田原町立学校給食共同調理場の献立・茶の香ごはん
・茶の葉ふりかけ
・牛乳
・とり肉の古老がきだれ
・宇治田原野菜のかき酢あえ
・茶汁
・かき
水出しした緑茶で炊いた「茶の香ごはん」とその茶殻で作る「茶の葉ふりかけ」がとてもおいしそうだったので、実際に作ってみることににしました。
全国給食甲子園
http://www.kyusyoku-kosien.net/
「茶の香ごはん」と「茶の葉ふりかけ」の材料
2つのメニューの材料はこのような感じです。
「茶の香ごはん」の材料
・米 2.0合
・緑茶の茶葉 10g
・水 400ml〜450ml
「茶の葉ふりかけ」の材料
・茶殻(茶の香ごはんで水出しした後の茶殻)
・じゃこ 15g
・ごま 大さじ1
・塩 少々
・オリーブオイル 小さじ1
茶葉はできれば有機栽培を使いたい
ふりかけは、茶殻まで食べてしまうもの。使う茶葉はできれば農薬をつかっていない有機栽培の茶葉をつかいたいものです。
有機栽培のお茶は最近、スーパーでも簡単に手に入るようになりました。用意したのはスーパー「ライフ」の有機栽培の煎茶。
国のお墨付きの印「有機JASマーク」がついています。
「有機」「オーガニック」という表示は、国の基準を満たして認証をもらった商品にしか表示できません。
無農薬の茶葉ならお子さんが食べても安心ですね。
有機JASの詳しいことはこちらの記事を。
関連記事:有機無農薬のお茶は【有機JASマーク】を確認して買う。
水出しした緑茶でごはんを炊く
「茶の香ごはん」を作ってみます。
10gの茶葉を、400ml〜450mlのお水で1時間ぐらい水出しします。水出しはハリオのフィルターインボトルをつかってみました。
関連記事:水出し緑茶はこれ!HARIO(ハリオ)フィルターインボトル
1時間程度で、水出しされていい緑茶色になりました。何回かポットを上下に回転させて茶葉を動かしてあげるとぐっと緑茶が濃くなります。振ってはだめですよ。ゆっくり上下を逆にするぐらい。
この水出しした緑茶をお米にいれて炊きます。緑茶の量や炊き方は、通常の白米を炊く要領と同じです。
ごはんを炊いている間に、「茶の葉ふりかけ」をつくります。
ふりかけの茶葉は弱火でじっくり炒める
水出しした後の茶殻を軽くしぼります。水出しした茶葉は青香がしてとてもいい香りです。
茶殻をほぐしながら、フライパンにいれて弱火でじっくりと乾かしながら炒めます。(火が強いと茶葉が焦げてしまうので注意)
お茶のいいかおりが〜〜。炒めているとキッチン中がお茶のいい香りになります。
茶葉が乾燥してきたら、オリーブオイルをいれて茶葉をなじませたら、じゃことゴマを加えて炒めます。
じゃこと、ゴマのいい香りがしてきたら、塩を少々加えます。じゃこにも塩気があるので様子を見ながらいれましょう。
最後に少し火を強めて香りをだして出来上がりです。
お茶の風味が想像以上
「茶の香ごはん」も炊けてくると、お茶のいい香りがしてきます。
炊けて鍋のフタを開けるとお茶の香りがフワッと。
これは水出ししたお茶だからこその香りですね。
色もほんのりと緑色です。
茶碗によそって茶飯だけを食べてみると、緑茶の風味がすばらしい。
水出ししているとはいえ緑茶なので少し香るぐらいかと思っていましたが、これは想像以上ですね。
茶の葉ふりかけをかけてできあがり。
ふりかけは、じゃことゴマの風味がして塩でさっぱり。お茶の葉は、パリパリしていて風味も海苔のようです。
茶の香ごはんと、とても良く合います。
色みも香りも、ちょっと華やかで京都を感じさせてくれますよ。
ごはんは冷めたら、ふりかけと混ぜて「おにぎり」にしてもいいですね。
食育にはとてもいい献立です。
夕食どき、キッチンからこんなお茶のいい香りがしてくる家庭なら、きっとやさしい子に育つんでしょうね〜。
ぜひ、ためしてみてはいかがでしょうか。
同じ大会で特別賞になった奈良県の宇陀市立学校給食センターの「くろまめ入り奈良茶飯」。こちらもとても素朴でおいしかったのでいっしょにどうぞ。
関連記事:全国給食甲子園で特別賞!献立「黒豆入り奈良茶飯」を作ってみた。
今日もお茶で素敵な一日を。