【ほうじ茶】とはどんなお茶? 効果効能、淹れ方、愉しみ方

『ほうじ茶』とはどのようなお茶なのでしょうか?
最近では、飲むお茶としてだけではなく、アイスやケーキなどのお菓子、スイーツのフレーバーとしても人気のほうじ茶。

ほうじ茶の特徴、効能効果や、入れ方、愉しみ方をご紹介します。

ほうじ茶って、どんなお茶?

『ほうじ茶』とは、煎茶、番茶、茎茶、玉露などの緑茶を焙じて作ったお茶のことをいいます。
ほうじ茶のことを英語で「roasted green tea」といい、まさにローストした(roasted)焼いた、炒ったお茶です。
水色も茶色(飴色)をしているので、ローストされていることがイメージできると思います。

ほうじ茶となるお茶の茶葉は、煎茶や抹茶、紅茶などの茶葉と同じ「チャノキ(ツバキ科ツバキ属の常緑樹)」です。茶葉の色もこのような濃い茶色です。

ちなみに、同じチャノキである「紅茶」も茶葉は茶色なのですが、こちらは焙じたわけではなく酸化発酵することで自然に赤茶色になったものです。

ほうじ茶の特長を簡単にいうと3つ、
茶葉の価格が、煎茶に比べて一般的に安価なものが多くお手頃。
入れ方は、煎茶のような湯冷ましの必要がなく簡単。
味わいは、渋みや苦味が少なく、香ばしいほっこりした香りで後味もさっぱりしている。

ほうじ茶は、秋冬になるとよく飲まれるものとして季節を感じるお茶の一つでしたが、最近では水出しほうじ茶やペットボトル、ほうじ茶アイスなど春、夏でも季節を問わず愉しむ機会が増えています。

ほうじ茶の『効果効能』、カフェインは?

では『ほうじ茶』にはどのような効果、効能があるのでしょうか?

ほうじ茶は緑茶の一つなので、緑茶に含まれる成分、ポリフェノールカテキン、ビタミン、ミネラルがほうじ茶にも含まれています。成分量は煎茶などより少なくなりますが、緑茶に期待されている美肌、アンチエイジング(抗酸化作用)、免疫力を整えるといった効果がほうじ茶にも期待できます。

そして、ほうじ茶の効果効能として注目されているのが、集中力を高める効果や、リラックス効果です。

ほうじ茶を淹れた時のなんとも言えない、香ばしくほっこりする香りって、とても癒されますよね? 実はこれ、ほうじ茶に含まれる「ピラジン」というかおり成分によるもの。

茶葉に含まれているアミノ酸と糖が焙煎時に加熱されることで作られるピラジンには、脳をリラックスさせ、集中力を高める働きや、血流の流れを良くする血行促進の働きもあることが研究によってもわかっているんです。

ちなみに、麦茶を煮出したときの香ばしいかおり、牛肉をこんがり焼いた時の「美味しい」香りにも『ピラジン』が含まれているんですよ。

ほうじ茶には『カフェイン』が含まれていない。はホント?

よくほうじ茶には「カフェインは含まれていないや、少ない」という話を聞くことがあります。
焙じることでカフェインがなくなるというものですが、ほうじ茶にも煎茶に近いカフェインが含まれていますので、妊婦の方の飲み過ぎには注意が必要です。

ほうじ茶の入れ方、飲み方

茶葉の量は適当でも大丈夫

煎茶は茶葉の量が適当だと薄くなったり渋くなったりして気をつかいます。
ほうじ茶はだいたいの量を覚えていれば計らなくでもいい。茶筒からザザっと急須にいれてもおいしくなります。

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熱湯で淹れることができるから楽

煎茶をおいしく入れるためのお湯の温度は60〜80度。沸かしたお湯は湯冷ましが必要ですが、ほうじ茶を入れる適温は熱湯。だから茶碗にお湯をいれて1分待つなどしなくていいのです。お湯が沸いたら急須にそのまま注ぎましょう。

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ほうじ茶ラテのレシピ

『ほうじ茶』のいいところ。牛乳や豆乳との相性がいい。だから「ほうじ茶ラテ」「ほうじ茶ソイラテ」とかも楽しむことができます。スタバのほうじ茶ラテも素敵だけど、自宅でも簡単にお安く作れてしまいます。

ほうじ茶ラテ
・牛乳 or 豆乳 200ml
・ほうじ茶 大さじ3杯
・砂糖

作り方>
小さい鍋に牛乳とほうじ茶の茶葉をいれて中火で沸かします。牛乳から泡がでてきたら弱火にてゆっくり2〜3分煮出します。
茶こしでこして、砂糖やメープルシロップをお好みでいれて甘さを調整してください。

ほうじ茶ラテは、作っているとミルクの香りに「ほうじ茶」の和の香りがブレンドされて、なんとも品のあるやさしい香りが部屋いっぱいにひろがります。これは自宅で作るからこその楽しみ方

仕事で疲れた夜とか、すこし風邪気味の時はオススメ。

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この甘栗ののった「ほうじ茶ラテ」の【レシピ】はこちら ▼
関連記事:休日は、手づくり「ほうじ茶ラテ on甘栗」でほっこりしましょ。

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自宅で自家製ほうじ茶を作る

『ほうじ茶』は、焙じ器があれば自宅でも簡単に作ることができます。

普段飲んでいる煎茶の茶葉はもちろん、古くなった煎茶や番茶の茶葉があれば、『焙じ器』で焙じてしまえば自家製のほうじ茶に変身。
焙煎の具合も好みで強弱が付けられるので、自分好みの出来立てほうじ茶を愉しむことができます。『焙じ器』で焙じた時の香ばしい香りも格別ですよ!

『焙じ器』を使ったほうじ茶の作り方はこちら ▼
関連記事:滑焼【焙じ器】で自家製『ほうじ茶』を作って愉しむ。

メリットたくさんの『ほうじ茶』、秋冬は急須でいれた『ほうじ茶』を愉しんではいかがでしょうか。

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今日もおいしいお茶で愉しい、一日を。

【レシピ】休日は手づくり『ほうじ茶ラテ on甘栗』でほっこり。

2016年11月20日
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