【寒露(かんろ)】季節の生菓子(和菓子)とお茶を愉しむ。<10/8〜10/22>

2022年の寒露(かんろ)の時期は、10月8日(土)〜10月22日(土)

二十四節気(にじゅうしせっき)、秋季の寒露(かんろ)
寒露は、晩夏から初秋にかけて草花に降りた露が寒さで凍り始める直前の時期のこと。草花につく冷たい露そのものという意味でもあります。 

本格的な秋の始まりであり、農作物も収穫を迎えて、燕などの夏鳥と雁などの冬鳥が交代される時期でもあります。秋の長雨も終わり、空気が澄んだ秋晴れの日が多くなります。

秋の味覚

秋を代表する味覚の中でも寒露の時期に旬を迎える食材をピックアップしてみました。

1. 
別名「後の月」と呼ばれ、”中秋の名月”の次に月が美しいと言われている十三夜。「豆名月」「栗名月」といった呼びかたもあり、枝豆や栗をお備えして月を見る風習があったそう。栗はちょうど旬を迎える時期なので、栗ご飯・茹で栗・栗蒸し羊羹・モンブランといった栗づくしの味覚とともに十三夜を迎えるもいいですね。ちなみに2021年は、10月18日です。

2.松茸
きのこは1年中食べられますが、旬を迎えるのはこの時期。特に露地物やきのこの王様「松茸」は、この時期だけしか食べられない、まさに秋の味覚です。松茸ご飯や、焼き松茸、土瓶蒸しなど風味・食感・香りを存分に味わいたいですね。

3.秋刀魚(さんま)
秋を代表する食材で忘れちゃいけないのが「秋刀魚(さんま)」。名前に秋の文字が入っていることからも旬の時期(9-10月)がすぐにわかりますが、寒露の時期に一番脂ののっている美味しさのピークを迎えるのです。
サンマには、血液の流れを良くすると言われる成分が含まれており、脳梗塞や心筋梗塞などの予防効果や、ドコサヘキサエン酸が悪玉コレステロールを減らす作用があるといわれています。
塩焼で食すのが秋の味覚の代表格なので、大根おろしとともにぜひ。

栗きんとん:10月の和菓子

寒露の生菓子は、「鶴屋吉信」さんの『栗きんとん』。
10月のお茶は、お煎茶で。

秋が旬の栗。和菓子の世界でも栗を使った和菓子が店頭を賑わせています。生菓子もきんとん製もあれば、鹿の子、練り切り製とそれぞれ異なる見た目で楽しませてくれます。
お店のお品書きを見てみると”秋を代表する味覚、栗で仕上げた粒あん入りきんとん””とのこと。

まだ緑色が残るイガに包まれた出始めの栗を想像させてくれる色合いで、初秋ならでは栗の和菓子といった趣です。黄色に輝く栗も美しく、栗の甘さと秋を満喫できます。
きんとん製で、粒あん入り。

鶴屋吉信http://www.turuya.co.jp/syoukai/namagashi.html

二十四節気(にじゅうしせっき)とは

二十四節気は、太陰暦の日付と季節を一致させる為に考案されたもの。1年を24等分にし、それぞれに季節を表す名前がつけられています。二十四節気の起点となる立春と、立夏、立秋、立冬の「四立」、夏至と冬至の「二至」、春分と秋分の「二分」を加えた「八節」は、現在でも季節の節目を示す言葉として使われています。

日本には、春夏秋冬と移り変わる四季がはっきりしています。
四季に合わせて、自然の美しい景色の移り変わり、そして行事や食もそれぞれの旬を楽しめます。
そして、お茶のお供の和菓子にも四季それぞれの和菓子があります。日本独特の二十四節気(にじゅうしせっき)に合わせて、その時期の生菓子を紹介します。
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空気が澄んでくるので、月や星を眺めたり秋を満喫する絶好のシーズン。夜空を眺めながら、旬を迎える秋の素材で味覚も楽しんで、ゆるりとした時間を過ごすのもいいですね。昼間は過ごしやすい季節になりますが、朝晩は冷え込むこともあるので体調管理には気をつけて。

今日もお茶で愉しい、一日を。

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