東京都新宿区にある「新宿御苑(しんじゅくぎょえん)」。
江戸時代このあたりは徳川家康の家臣・内藤清成(ないとう きよなり)の屋敷の一部でした。明治39年に皇室の庭園として「新宿御苑」となり、昭和24年に国民公園として一般に開放されました。今は環境省の所轄する国民公園です。
その「新宿御苑」でお抹茶がいただけます。
新宿御苑には入口が3つあります。
「新宿門」なら新宿駅南口から歩いて10分、「千駄ヶ谷門」なら千駄ヶ谷駅から徒歩5分、「大木戸門」はメトロ新宿御苑前駅から徒歩5分のところにあります。
今回は、千駄ヶ谷駅から近い「千駄ヶ谷門」から入園することにしました。
入場園は券売機で購入します。
大人200円、子供50円。
日本、西洋2つの庭園を楽しめてとにかく広い
公園内はとにかく広いです。日本庭園、西洋庭園があり、外周3.5kmにもなるので一周を歩くだけで1時間近くかかります。
公園からそびえ立つ高層ビルはドコモの本社。都心のど真ん中にある公園ならではの景色です。
公園内はとても静かで平日だとほぼ無音。高層ビルは見えるのに新宿の喧噪(けんそう)はなく不思議な空間。
12月でもまだ紅葉が残っていたりします。
1月になると、寒桜や水仙も見れます。
「楽羽亭」は臨時休業に注意
抹茶の頂ける茶室「楽羽亭(らくうてい)」は日本庭園のエリアにあります。
ちなみに、新宿御苑には、もうひとつ「翔天亭(しょうてんてい)」という茶室があります。こちらは茶会や句会などの貸し出し用。売店はあってアイスや珈琲、ペットのお茶を買って休憩することができます。
「楽羽亭」は翔天亭のすぐそば、近くまでいってみると、
ガーン!
こんな看板が・・・。この日のお抹茶は臨時休業。新宿御苑のHPには休みのことは掲載されていなかっただけにショックです。訪れる前に電話で確認した方が良さそうですね。
そして再訪!今度は電話で確認してから訪問しました。
茶室は、平屋で雰囲気のある建物。
お抹茶券は、入口の券売機で購入するシステム。お抹茶で券売機があるのはちょっと珍しいです。
お抹茶券(抹茶とお菓子) 700円。
中は腰掛けるタイプの茶室
戸を開けて中に入ると着物姿の女性のスタッフの方がひとり。
「お好きな席にどうぞ」と。
お抹茶席は、椅子に腰掛けて頂く立礼席。壁を背して座る2人掛けの席が8席程度あります。
訪れたのは、平日だったのでお客さんは2人でした。
とても静かな空間で掛け軸や障子もあり、腰掛けは畳になっているので茶室感があります。
日の差した障子にも趣があります。
座ってすぐ、お茶菓子がでてきました。そのあと時間を空けずにお抹茶が。
お茶菓子は、季節の和菓子で「寿ごもり(すごもり)」という生菓子。
丹頂鶴をモチーフにしているそうです。上品な甘さでとてもおいしい〜。
中の餡は少し黄色です。
抹茶は、苦みが少ない薄めのお抹茶です。
お茶室から庭園の景色は見えないので、六義園や浜離宮庭園のように庭園の景色と外の空気を感じながらお茶を楽しむことはできませでした。でも靴をはいたまま気軽に静かな空間でお抹茶と茶室感を楽しむことができました。
庭園を一周して帰りは新宿門から。
新宿南口に最近できた商業施設「NEWoMan(ニュウマン)」が近いので寄ってみるのもオススメです。
新宿御苑でお抹茶と庭園を楽しんでみてはいかがでしょうか。
今日もお茶で素敵な一日を。
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営業時間 | 9:00~16:00(都合により休みあり) |
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定休日 | 月曜日(月曜が休日の場合は翌平日)、12/29〜1/1 |
入園料 | 一般: 200円 |
お抹茶 | 700円(季節の和菓子とセット) |
お茶処のURL | http://fng.or.jp/shinjuku/ |
住所 | 新宿区内藤町11 |
備考 | 日本庭園の梅林のなかにある、落ち着いた雰囲気のお茶室でゆったりとした時間を。 |