静岡県榛原郡にある川根地区は静岡の銘茶「川根茶」の産地。寒暖差のある山の斜面で栽培される川根茶は味がよく香りがしっかりしたお茶です。
その川根地区にある道の駅『フォーレなかかわね茶茗舘』でお茶がいただけると聞いて行ってみました。道の駅には新東名高速の島田金谷ICから50分ほど。
大井川に沿った道を上流の方に向います。高速をおりて走るとすぐにあちらこちらに茶畑がたくさん。斜面にある茶畑が目立ちます。
傾斜地の茶畑がきれいな川根地区
途中の道は曲がりくねった山道や細いところを走ります、あっという間にかなり高いところまできていました。
道の左右に見える傾斜地の茶畑がとてもきれいです。
感覚的には1時間以上は走った感じがしましたが、大井川や茶畑を見ながら道の駅「フォーレなかかわね茶茗舘」に到着。目の前には茶畑が広がっていて、まさに里山の原風景といった感じです。
駐車場にクルマを止めて階段を上がると重厚感のある大きな道の駅の施設がありました。GWだったのに意外と人はまばら・・・。
茶室でおいしいお茶の淹れ方を
お茶がいただける茶室は銘茶館という資料館の中にあります。
銘茶館の中に入ると、お茶のメニューが置かれていました。
川根茶は300円、川根の紅茶は500円、それぞれお菓子付きなのにお安いですね。
受付でお茶代を渡すと、スタッフの方が茶室に案内してくれました。
「洗心庵」です。
茶室は広くて明るい雰囲気。
赤い毛氈に座ると外には庭園が広がっていて、とても心地がいい場所です。
川根茶(煎茶)は、深蒸しの「やぶきた」と、浅蒸しの「おくひかり」から選べます。
川根茶は「やぶきた」が多く、「おくりひかり」は稀少なお茶のようです。せっかくなので両方いただいてみることにしました。
しばらくすると、お茶のセットが目の前に。
スタッフの方がお茶の説明とともに美味しいお茶の淹れ方を詳しく教えてくれます。
写真を撮る間もなく、すぐにレクチャが開始!
少なめなお湯を湯冷ましして、お湯をいれたら静かに待つ。注ぐ時は急須を回したりせず一気に茶碗に、最後の一滴がしたたり落ちるまで急須は動かさない・・・。
「おくひかり」は、濃縮された旨味と渋み、少し栗のような風味もあって個性を感じるお茶です。「やぶきた」は水色も濃い緑で甘みもがしっかり渋みもあって、ちょっとなじみのある味です。
おまんじゅうは中に白いこし餡。皮はしっとりしてほどよい甘さ。大きくて食べ応えがあって濃いお茶にとてもあいます。
記念としていただけるお茶の葉で作った香り袋。スタップの方が一つひとつ手作りしているそうですよ。いい香りがして素敵なおもてしですね。
庭園が気持ちがいい
お茶を十分に堪能して茶室から庭園にでてみると新緑がきれいです。山や川にも囲まれているので、空気も澄んでいて気持ちがいいです。
庭園では水琴窟も楽しめます。2つの水琴窟があるのはここだけだそうです。
大井川の大きさにおどろき
道の駅からは大井川もみることができます。とにかくひろい・・・・。
大井川を見ていると、遠くから蒸気機関車の汽笛・・・しばらくすると川の向こう側を走るSLが!! 茶畑と山の中を走るSLも見れるとはなかなか素敵な道の駅ですね〜。
大井川にかかる吊り橋も体験しておきたい
道の駅に向う途中に見かけて気になっていた吊り橋。大井川には10以上の吊り橋がありますが、その一つ「塩郷の吊り橋(恋金橋)」に寄ってみました。全長220m。大井川に架かる吊り橋では最長とのこと。
<塩郷の吊り橋>
駐車場にクルマを止めて橋のところまで上がってみると、結構長い・・・。でも、ちょっと気持ち良さそうです。
橋を一度に渡れるのは10人。
途中ですれ違う場所があって反対から渡ってくる人のタイミングを見ながら渡ります。
渡りはじめるとすぐに思っていたより揺れることが判明。
その揺れは進むにつれて大きくなり「この揺れやばい・・・」と不安になります。転んでも落ちないようにはなっていますが、なんせ下が丸見え状態、落ちそうな気がしてしょうがない。だんだん不安から恐怖に。
「橋なが〜い・・・」
少し渡りはじめるも「無理!無理!」と引き返す人も多く、見た目よりかなりスリルのある吊り橋です。でも、半分渡るころには感覚が鈍くなり、渡ってしまえば帰りはかなり余裕です。
帰りは景色が楽しめます。
橋から見える景色は最高で、渡った人にしか体験できない爽快感。大井川の上を空中散歩です。
吊り橋を渡っている時のドキドキ感が、いっしょに渡る異性へのドキドキ感と勘違いして恋に落ちてしまうという「吊り橋効果」。これはドキドキを超えて恐怖。異性と渡ると相手への恐怖感になってしまわないのか・・・・。
静岡県川根の道の駅『フォーレなかかわね茶茗舘』。
おいしい川根茶と美しい茶畑と壮大な大井川とSLとスリル半端ない吊り橋を満喫しに行ってみては。
今日もお茶でたのしい一日を。
フォーレなかかわね茶茗舘
http://www.okuooi.gr.jp/wordpress/20110902/510/