京都市北区にある『金閣寺』。金閣寺の正式名称は鹿苑寺(ろくおんじ)といい上京区にある臨済宗相国寺の山外塔頭(小寺)の一つです。
その金閣寺でお抹茶がいただけます。
年中観光客がすごい金閣寺
訪れたのは5月中旬、京都の一般の観光客は少なくなる時期ですが修学旅行のピークになる時期。金閣寺などの名所は学生でたいへんな賑わいになっています。
受付で拝観料を払って中にはります。
大人(高校生以上):400円、小・中学生:300円
中に入るとすぐに舎利殿「金閣」があります。
金閣寺は室町幕府の3代将軍・足利義満が山荘として造営したもの。義満の死後、禅寺鹿苑寺(ろくおんじ)になりました。
光り輝く舎利殿は曇りの日でもスポットが当たっているようなオーラと存在感。写真でよく見慣れている風景ですがリアルに見るとやはりすごい。観光客のざわざわ音のない静寂の中で観れたらもっとすごいはず。
境内を歩き出口近くに、夕佳亭(せっかてい)という江戸時代の茶人・金森宗和(かなもりそうわ)好みと伝わる茶室があります。金森宗和は宗和流の祖で古田織部の影響を受けたとも言われています。茶席の床柱に南天の木が使われているのが珍しい数寄屋造の茶室です。
茶席は拝観コースの出口近く
茶室・夕佳亭(せっかてい)を過ぎるとを右側に赤毛氈の茶席が見えました。お抹茶がいただける茶処『金閣寺不動釜茶所』です。
茶席を見ながら先に少し進んだところが茶処の入口。
お抹茶(お菓子付き):500円
入口でお抹茶代を支払って中にはいります。
入口近くにあるつくばい。
お抹茶は、外の茶席と中の畳席のどちらでも選べるので外でいただくことにしました。
外には4、5名が座れるほどの席が10つ程度。
畳の茶席でいただく場合は、入口にあるこちらの茶室にあがります。
畳の席は広いので団体でも入れそうですね。
外の茶席は緑に覆われていて笠もあるので日差しがある時でもゆっくりできそうです。
茶席に座るとすぐにお抹茶とお菓子が運ばれてきました。
お菓子は和三盆の白い落雁。
金閣と鳳凰が型押しされ金粉がのっている金閣らしいお菓子。中には大徳寺納豆をつかった塩気のある餡が入っています。
上京区の京菓子・千本玉壽軒(せんぼんたまじゅけん)の『金閣』という銘菓でお土産として買うことができますが金閣寺だけの販売のようです。
お抹茶も泡がきめ細かくておいしいです。
外のお茶席は、緑に囲まれて気持ちがいいのですが、すぐ側が拝観通路になっているので参拝客がひっきりなし。茶席の方をみながら通る人が多いので、視線が気になる方は畳席の方が落ち着いていただけるかもしれませんね。
いつ訪れてもにぎわう金閣寺の観光を堪能した後は、『金閣寺不動釜茶所』のお抹茶で一休みしてみてはいかがでしょうか。
今日もお茶で素敵な一日を。
拝観時間 | 9:00~17:00 |
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休館日 | 無休 |
拝観料 | 一般: 400円 |
お抹茶 | 500円 |
お寺のURL | http://www.shokoku-ji.jp/ |
住所 | 京都市北区金閣寺町1 |
備考 | 空海作と伝えられる石不動明王が本尊の不動堂の近くの茶屋で杉林のなか、抹茶をいただけます。 |