鎌倉市山ノ内にある「明月院(めいげついん)」。
「明月院」は臨済宗のお寺。紫陽花(あじさい)の名所で「あじさい寺」とも呼ばれています。
明月院のある場所には850年前、鎌倉幕府の5代執権・北条時頼(ときより)が創建した「最明寺」を前身とする「禅興寺」がありました。禅興寺は時頼の子で8代執権・北条時宗(ときむね)によって再建されたお寺です。明月院はその「禅興寺」の塔頭(たっちゅう)です。禅興寺は明治の初期になくなったため今は「明月院」のみが残っています。
その明月院でお抹茶が頂けます。
明月院は、JR横須賀線の北鎌倉駅の東口(鎌倉方面を見て左側の改札)をおりて円覚寺の前を通り過ぎて徒歩で10分程度です。円覚寺もお抹茶をいただけるお寺です。
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明月院への路はちょっとした桜並木になっています。
質素で歴史を感じる明月院の入口。
境内は奥に細長くなっているようです。
入口で受付をして中に入ります。
拝観料は、300円(6月は500円)
中に入ると、緩やかな階段となった参道があります。6月になるとこの参道にきれいな「あじさい」が咲きます。
「月笑軒(げっしょうけん」でお抹茶をいただく
お抹茶が頂けるのは、この参道の前の左側にある「月笑軒」。上品なお茶屋さんといった感じです。
お抹茶とお菓子で700円
雨が多い6月の拝観が多いこともあって室内の席がメインのようです。
拝観した日は、天気もよく、外に4人ほど座れる赤い毛氈の茶席があったので外でいただくことにしました。
庭には水琴窟もあって、お抹茶をまっている間に神秘的な音色も楽しめます。
しばらくするとお抹茶がでてきました。
お菓子は、島根県の銘菓・桂月堂の「出雲三昧(いずもざんまい)」。
鎌倉で島根のお菓子なのかは気になるところ・・・
落雁(上)、求肥(下)で粒入りの羊羹をサンドしている3層のお菓子です。
3つの食感と味が楽しめておいしい〜。
抹茶はとてもきめの細かい泡で、風味のいい抹茶です。
なにより、気持ちのいい外の空気といっしょにいただくお抹茶は格別ですね。
本堂で悟りの窓を楽しむ
お抹茶を楽しんだあとは、本堂にいってみました。
明月院の本堂にある「悟りの窓」。遠くにみえる窓が切り抜く風景との距離感がちょっと不思議な感じ。室内とのコントラストがきれいです。明月院のパンフレットの表紙にもなっています。
本堂の前は、枯山水の庭があり、椅子に座ってスケッチをしている方もいました。
本堂の前を通り奥に進むと「開山堂」。かや葺の屋根が趣があります。
開山堂の左側には、「明月院やぐら」。鎌倉で最大のやぐらのようで、釈迦如来、十六羅漢像を見ることができます。
ここは秋になると紅葉もきれいになりそうですね。
「うさぎ」もみどころのひとつ
明月院は「うさぎ」がいることでも有名。「今昔物語」などでも語られている「月」と「うさぎ」にまつわる話にかけているのでしょうかね。うさぎ探しをしてみるのもたのしみ方のひとつ。
境内には「うさぎの宇宙ステーション」(うさぎ小屋)や「小鳥のおうち」などもあって鳥のさえずりでとてもにぎやかでした。小鳥のおうちは、おおきなリスに不法侵入されていましたが・・・・
季節ごとの草花を楽しめる明月院でお抹茶を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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今日もお茶で素敵な一日を。
拝観時間 | 10:00~15:00 |
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休館日 | 火曜日 |
拝観料 | 一般: 300円(6月は500円) |
お抹茶 | 700円(和菓子付) |
お寺茶処のURL | http://kamakura.uniquely.jp/restaurants/1-gessyoken.html |
住所 | 鎌倉市山ノ内189 |
備考 | 紫陽花寺で有名。本堂にある円窓「悟りの窓」から眺める庭園は必見。 自然の音に耳を澄ませてお茶を愉しまれては。 |