おいしいお茶を入れるために気を使いたいのはお湯の温度。
高価な「煎茶」を用意しても、熱湯で入れてしまっては台無しです。
また、香りを出したい「ほうじ茶」にぬるいお湯をいれてもおいしくなりません。
茶葉には種類によっておいしく抽出されるお湯の温度があります。
高温で淹れるとおいしいお茶
・番茶
・ほうじ茶
・玄米茶
お湯が沸いたら沸かして湯冷ましをせずに、【熱湯】をそのまま急須にいれると香りがたっておいしくなるお茶です。
中温で淹れるとおいしいお茶
・煎茶
・抹茶
・釜入り茶
湯冷ましをした【70〜80度】のお湯で淹れると渋みも甘みもバランスがよくなります。
1000円/100g以上する煎茶は、低めの70度ぐらいで淹れるとより甘みを楽しめます。
安価な煎茶の場合は、80度の高めにした方が味がよくでます。
低温でじっくり淹れるとおいしいお茶
・玉露
湯冷ましをした【50〜60度】のお湯で淹れると甘みがよくでておいしくなります。
温度管理は難しくない
熱湯が適しているほうじ茶などのお茶はいいものの、煎茶など湯冷ましが必要なお茶はお湯を適した温度にするのが面倒と感じてしまうもの。でも目安を知ってしまえば、それほど手間ではありません。
茶碗に注ぐだけで10度下がる
茶碗一杯150mlのお湯で湯冷ましをした場合を目安にしてみます。
室温は24度ぐらいです。
沸騰したやかんから茶碗に注ぐだけで、お湯の温度は【10度】程度下がります。
沸騰していても火からおろして茶碗に注ぐ時、やかんのお湯はすでに97度ぐらいになってしまうので、茶碗に注いだ時のお湯は【87度】ぐらいになっています。
この87度のお湯がお茶に適した温度になるまでに何分かかるかというと、
・80度に下がるのに【2分】。
・70度に下がるのに【5分】。
・60度に下がるのに【10分】。
※それぞれ87度からの所要時間。
ということは、
煎茶、釜炒り茶、抹茶の湯冷まし時間は【2分】
上煎茶の湯冷まし時間は【5分】
玉露の湯冷まし時間は【10分】
です。
もちろん、これは目安です。お湯の温度が下がる時間は、使っている急須や茶碗、季節でも変わってきます。
室温が高い夏は時間がかかりますし、冬は室温も低いので温度も早く下がります。
大切なのは、自分が普段使っている茶器での目安時間を知っておくことです。
一度、お湯の温度を計ってみましょう。
油の温度もはかれる温度計、お湯の温度を計るのにも便利
今日もおいしいお茶で素敵な、一日を。