日本茶の三大銘茶とは? 宇治、静岡、狭山、知覧?

日本茶の三大銘茶とはいったいどこのお茶のことを言うのでしょうか?

お茶の言葉で、
色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす
というものがあります。これは「狭山茶摘み歌」の中でうたわれる一節です。

お茶は、チャノキというツバキ科の常緑樹で、暖かいところでよく育つ植物です。
栽培に適した気候は、平均気温14〜16度、年間降水量1,300mm以上とされています。

東京の年間降水量は1,570mm、平均気温16.3度なので、東京でもお茶は栽培しています。
また、北は青森でもお茶は栽培されていますが、商品として流通しているお茶は、茨城、栃木、新潟より南の地域で生産されたものがほとんどです。

日本茶の三大銘茶

・宇治茶(京都)
・静岡茶
・狭山茶(埼玉)/知覧茶(鹿児島)

昔から一般的に『三大銘茶』といわれているのは、宇治茶、静岡茶、狭山茶です。
最近では、生産量の点から、生産量が多い知覧茶(全国2位)を含めた宇治茶、静岡茶、知覧茶を三大銘茶とする考え方もあります。

静岡茶とは

静岡茶の静岡県はお茶の全国生産量1位を誇る生産地。
深蒸し茶が多く、濃い緑色や味わいが特徴。
掛川茶、川根茶、本山茶などの地域ブランドが多く、それぞれ違った味わいが楽しめるのも特徴。

▼静岡牧之原の茶畑

宇治茶とは

京都府のお茶生産量は全国4位.利休など茶の豊かな歴史や文化から宇治は高級ブランド茶の代名詞。
玉露、抹茶の生産では全国1位。明るく透明な山吹色の水色と上品な香り、コクが特徴です。

▼京都和束町の茶畑

狭山茶とは

狭山茶の埼玉県のお茶生産量は全国9位。三大茶の中で最も北限の産地。
深蒸し茶が多く、葉が肉厚で濃厚な味わい。「狭山火入れ」による甘香ばしさも特徴です。

▼埼玉県狭山(入間)の茶畑

知覧茶とは

知覧茶の鹿児島県のお茶生産量は全国2位。毎年日本で最も早く新茶の収穫が始まります。
深蒸し茶が多く、葉は薄く、爽やかな香りと味が特徴です。

お茶の生産量の上位の都道府県

1位 静岡県 全体の40%
2位 鹿児島県 全体の20%
3位 三重県 全体の7%
4位 宮崎県
5位 京都県
6位 福岡県
..
11位 埼玉県

生産量では圧倒的に静岡県。宇治、狭山は、三大銘茶ですが、生産量は多くないことがわかります。
知覧茶で知られる鹿児島県が生産量でも静岡に次ぐ2位になっていることもあり、狭山ではなく、鹿児島を三大銘茶にするという話もあるようです。

玉露の三大産地

・京都の宇治
・福岡の八女
・静岡の藤枝市岡部

静岡は、やはり圧倒的ですね。

今日も美味しいお茶で素敵な一日を。

紅茶の【世界三大銘茶】とは? ダージリン、ウバ、キーモン

2019年7月18日
スポンサーリンク