【清明:せいめい】季節の生菓子(和菓子)とお茶を愉しむ。<4/5〜4/19>

2023年の清明(せいめい)の時期は4月5日(水)〜4月19日(水)

春季の二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつ、清明(せいめい)
清明は、万物がけがれなく清らかで生き生きとしたい様子を表した「清浄明潔(じょうじょうめいけつ)」の略語で、気候が暖かくなり、空は青く澄み、草木は芽吹き、明るさを感じる清々しい季節のこと。

春を三春に分けると、清明からは晩春。桜をはじめとするお花見の季節でもあります。

清明節と花言葉

中国ではこの時期、ご先祖様にご加護と平安を祈る日「清明節(せいめいせつ)」という祝日があり、家族そろって祖先の墓に足を運び、お供えや、お墓の掃除をします。沖縄でもその流れで、三大行事の一つとして、清明節を「シーミー」と呼び、墓前に親族が集まり、酒・茶・お重を供えた後、皆でご馳走をいただく習慣があります。

”清明”が花言葉になっている和名「ヒエンソウ」は、漢字で「飛燕草」と書きます。キンポウゲ科デルフィニウム属の花で、一般的にヒエンソウよりデルフィミニウムの方が知られているかも。デルフィはギリシア語でイルカを表わす言葉。花の名の由来は、蕾がイルカの姿に似ているからとも、燕の飛ぶ姿に似ているからとも・・・。花色は、青・白・水色・紫があります。

さくら:4月の和菓子

清明の生菓子は、「京菓匠 七條甘春堂」さんの『さくら』。

花開いたソメイヨシノの一輪をそのまま表したような薄ピンク色が可愛らしい「さくら」。
今年は例年よりも早かったので東京の桜の見頃は終わってしまったのですが、和菓子の世界では4月も満開、まだまだ桜を楽しめますね。

花びらの薄ピンクも一色だけでなく、ぼかしが入って柔らかい色合いに。さすが細かい仕上げが見事です。見た目通り、上品な味わいで、口当たりもとてもなめらかです。
煉り切製でこしあん入り。

二十四節気(にじゅうしせっき)とは

二十四節気は、太陰暦の日付と季節を一致させる為に考案されたもの。
1年を12の「節気」と12の「中気」に分類し、24等分にしたものに季節を表す名前がつけられています。二十四節気の起点は「立春」、その後、立夏、立秋、立冬と暦の上での春夏秋冬を分割する「四立」、夏至と冬至の「二至」、春分と秋分の「二分」を加えた「八節」は、現在で季節の節目を示す言葉として使われています。

日本には、春夏秋冬と移り変わる四季がはっきりしています。
四季に合わせて、自然の美しい景色の移り変わり、そして行事や食もそれぞれの旬を楽しめます。
そして、お茶のお供の和菓子にも四季それぞれの和菓子があります。日本独特の二十四節気(にじゅうしせっき)に合わせて、その時期の生菓子を紹介します。
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草木が芽吹き花開く、本格的な春の訪れととともに、ココロもカラダも活動モードに入る季節でもあります。日本茶でひと休みしながら良い状態を保っていきたいですね。

今日もお茶で愉しい、一日を。

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