よく知っているブランドのペット緑茶にはどのような違いがあるのでしょうか?
有名ブランドの緑茶ペットボトルを比較してみました。
日々進化しているペット緑茶、あたらめて飲み比べてみると、甘み、渋み、濃さ、口当たりなど印象とずいぶんちがうものです。
最近、同じブランドのお茶を飲み続けていませんか? もしかしたら、好みのブランドちがっているかも・・・。
比較したペット緑茶、5ブランドはこれ
比較してみたのは、こちらの5ブランドの緑茶ペットボトル。
・綾鷹(コカ・コーラ)
・伊右衛門(サントリー)
・お〜いお茶(伊藤園)
・生茶(キリン)
・なだ万監修 日本茶(アサヒ飲料)
アサヒ飲料のなだ万監修 日本茶は、スーパー、コンビニであまり見かけませんが自動販売機では同じみ。
お茶の水色を比較
ラベルを外してお茶の水色を比べてみます。
左から、綾鷹、伊右衛門、お〜いお茶、生茶、なだ万監修日本茶。
こうして比べてみると、ずいぶんと色合いが違います。
グリーンがとてもきれいと感じるのは伊右衛門。2020年4月に大幅リニューアルをしましたが「鮮やかな緑色」が特長の一つだけあって際立ってます。綾鷹は意外と茶色です。
にごりが一番あるのは生茶。綾鷹が「にごり」という言葉でペット緑茶のトレンドを作りましたが、生茶のにごり具合は圧倒的です。生茶には、微粉砕した茶葉(粉末茶のより細かいもの)が使用されていますが、その使用量が関係していそうです。
綾鷹、伊右衛門、なだ万監修日本茶にも、抹茶が使用されているのでそれぞれにごりがあります。
逆に、まったくにごりがないのがおーいお茶。にごり系を飲みつけていると、お茶の見た目として物足りなさを感じてしまいますが、比べてみるととてもキレイな透明感があります。
成分、原材料の比較
成分、原材料にはどのような違いがあるか、商品に記載の成分と原材料名を比較してみます。
成分については、ブランドによって未表記の項目もあり、一番表記項目が多かったのが伊右衛門。少なかったのは綾鷹です。
カテキン、カフェイン量の比較(100mlあたり)
カテキン量と、カフェイン量を比較してみます。
カテキンは、お茶のポリフェノールで抗酸化作用や脂肪燃焼などが期待できる成分ですが、含有量を表記しているブランドは、お〜いお茶と伊右衛門のみです。この2ブランドで比較するとお〜いお茶は伊右衛門の2倍カテキンが多く含まれています。
カフェインは妊娠している方やお子さんなど、摂取を気にする方も多い成分。
含有量を記載しているブランドは、伊右衛門、生茶、なだ万日本茶の3ブランドでどれも10mg程度(100mlあたり)。他ブランドには記載はありませんが、同程度のカフェインは含まれていると予想されます。
ブランド | カテキン | カフェイン |
---|---|---|
おーいお茶 | 40mg | 表記なし |
綾鷹 | 表記なし | 表記なし |
伊右衛門 | 8〜20mg | 約10mg |
生茶 | 表記なし | 10mg |
なだ万監修 日本茶 | 表記なし | 10mg |
カリウム、食塩相当量の比較(100mlあたり)
お茶に含まれるミネラルであるカリウム量と、食塩相当量を比較してみます。
カリウムは、体内のナトリウムを排出する働きがあり、塩分摂り過ぎの調整もにいいとされる成分。含有量の表記があるのは伊右衛門、生茶、なだ万監修日本茶で10mg(100mlあたり)程度とほぼ同じ。
塩分相当量は、お茶に含まれているナトリウムの量を食塩の量に換算した場合の値で、全ブランドで表記されています。綾鷹、伊右衛門が0.02g、他は0.03gです。
ブランド | カリウム | 食塩相当量 |
---|---|---|
おーいお茶 | 表記なし | 0.03g |
綾鷹 | 表記なし | 0.02g |
伊右衛門 | 約10mg未満 | 0.02g |
生茶 | 9mg | 0.03g |
なだ万監修 日本茶 | 10mg | 0.03g |
原材料名の比較
パッケージ記載の原材料名を比較してみます。
全ブランドで茶葉は「国産」を使用しています。「ビタミンC」は全ブランドで使用。
特別な材料を使用しているのは伊右衛門と生茶。伊右衛門が水色を明るいグリーンに保つために「酵母粉末」を。生茶が新緑の爽やかな香りを出すために「生茶葉抽出物」を使用しています。
ブランド | 原材料名 |
---|---|
おーいお茶 | 緑茶(日本)/ ビタミンC |
綾鷹 | 緑茶(国産)/ビタミンC |
伊右衛門 | 緑茶(国産)/ビタミンC、酵母粉末 |
生茶 | 緑茶(国産)、生茶葉抽出物(生茶葉(国産))/ビタミンC |
なだ万監修 日本茶 | 緑茶(国産)/ビタミンC |
抹茶、粉末茶の使用比較
抹茶、粉末茶葉などの粉茶系の茶葉の使用について比較してみました。
お茶のにごり具合や、風味にも関係するもので、原材料名に記載されていない場合がありますが、商品の詳細などには表記のあるものです。
綾鷹、伊右衛門には抹茶が使用されています。生茶、なだ万監修日本茶には粉末茶(生茶は微粉砕茶葉)が使用されています。
おーいお茶は、粉茶系の物は使用してないようです。
ブランド | 抹茶、粉末茶の使用 |
---|---|
おーいお茶 | 表記なし |
綾鷹 | 抹茶 |
伊右衛門 | 抹茶 |
生茶 | 粉末茶葉(微粉砕茶葉) |
なだ万監修 日本茶 | 粉末茶葉 |
お茶の味わいを比較
味わいを比べてみました。味わいは完全に個人的な感想ですが、飲み比べてみるとペット緑茶にもそれぞれ個性があることを再認識できます。
生茶は甘みしっかりで濃厚な口当たり、伊右衛門は新緑感(青っぽさ)のあるすっきりさ、
おーいお茶は渋みしっかりのすっきり感、綾鷹とはなだ万監修日本茶は渋みと甘さのバランスよく濃いめ。
綾鷹となだ万監修日本茶は似ている印象ですが、渋みと甘さのバランスで綾鷹の方が渋みより、なだ万監修日本茶は甘みよりです。
生茶は、生茶葉や粉末茶を個性のある風味があります。
伊右衛門は季節によって茶葉のブレンドが変わるのも特徴。比較した春は少し青っぽさを感じますが、秋冬はちがう味わいになりそうです。
ブランド | 味わい |
---|---|
おーいお茶 | 渋みしっかり、後味スッキリ |
綾鷹 | 渋みと甘さのバランスあり、濃いめ、 |
伊右衛門 | 新緑感(青っぽさ)、さっぱり |
生茶 | 濃厚感のある甘さ、独特な風味 |
なだ万監修 日本茶 | 渋みと甘さのバランスあり、濃いめ |
ペットボトルの緑茶は、一度、自分の好みと感じるものを見つけてしまうと、ついついどんな時でも同じブランドを選びがち。でも、それぞれのブランドの味わいを自分で確かめておくと、シーンや気分によってあうお茶を選べるようになるのでおすすめです。
パッケージの外し安さ比較
パッケージラベルの外し安さを比較してみました。
オフィスで飲んでいるような場合、ペット茶を毎日1本買って飲むという方も多いはず。それだけに、飲み終わった後のペットボトルの片付けのしやすさも大切。
全ブランドのラベルをはがしてみると、綾鷹、おーいお茶、なだ万監修日本茶が、簡単にはがすことができました。特に、綾鷹とおーいお茶はフィルムがとても薄く簡単です。
生茶は、最初の剥がし出しがボトルの凹になっている部分にあります。フィルムも少し厚め。爪でグイッとひっかけるのですが、爪の間にフィルムが刺ささりそうになってちょっと注意が必要。爪が伸びていればまったく問題ありません。
伊右衛門はフィルムも薄くすぐに外れるのですが、最後、ボトルとフィルムがしっかり粘着しているので、剥がし切るのにちょっと力が必要。
5大ブランドの緑茶ペットボトル。
各ブランドどんどん進化しているので、たまには、飲み比べしてみてはいかがでしょうか。
今日も美味しいお茶で愉しい、一日中を。