京都駅から徒歩10分、開化堂からも5分の七条河原町交差点近くにある「開化堂カフェ」。
明治8年創業の日本で一番古い歴史をもつ手作り茶筒の老舗 京都「開化堂」のカフェです。
開化堂「茶筒」の愛用者としては、ぜひとも訪ねてみたくなりました。
カフェは、大きな通りに面してして古い建築をリノベした感じ。年月の経過がかもす渋みと新しさがミックスされて雰囲気のある建物です。
昭和2年に建築されたもので、京都市電の事務所・車庫として使われていた建物だそうです。
平日なのに満席。
来店したのは平日の夕方。お店の外からみると結構席が埋まっている様子。
中に入ると店内はとても明るく壁には大きな茶筒がならんでいます。入ってすぐの左のショーケースには作られてから時間が経って渋みのでている茶筒たちが・・・。
開化堂ワールドにしばし圧倒されていると、スタッフの方がでてこられて「満席なので席が開いたら電話で連絡します」とのこと。携帯の番号を伝えて待つことにしました。
いたるところに開化堂が
15分くらい外で待つと電話をいただいたので入店、窓際のテーブル席に案内されました。
店内は天井が高くて開放的。奥の方にはテラス席もある様子です。内装はデンマークのデザイナーが手がけたそうでシンプルモダン。
コーヒーと入れるカウンターの道具ひとつひとつにもこだわりが感じられて、店内をキョロキョロと見てしまい止まらない。後ろに並んでいるコーヒー茶筒は、スタッフの方が毎日なでて味がでるように育てているとか・・・。
ショーケースや、ライトの傘には茶筒の材料でもある銅板が使われています。
席につくとすぐに、メニューとお水がでてきました。
こ!これは!グラスが茶筒をモチーフにされているではないか!
メニューを見るとあまり見かけない「釜入り茶」が。そしてコーヒーのところには「中川ワニ珈琲」!。これは両方オーダーするしかないです。残念ながら、茶筒の形をしたチーズケーキは本日すでに完売でした。
「釜炒り茶」の香りがすばらしい。
「釜炒り茶」は、摘んだ茶葉を釜で炒りながら手で揉みほぐして乾燥させるお茶。嬉野茶(うれしのちゃ)がよく知られています。
抽出された釜入り茶が入った急須、小さい湯のみ、小皿にのった小さい落雁が運ばれてきました。水の色は明るい黄色。ほうじ茶と少し玄米茶がブレンドされたような甘香ばしいかおりで、味は甘みがあってさっぱりとしています。
釜炒り茶っておいしい〜。
深みのある中川ワニ珈琲。
そして「中川ワニ珈琲」のブレンド珈琲。酸味控えめでチョコレートのようなコクと深みがあってとてもおいしい。
「中川ワニ珈琲」といえば、珈琲焙煎人の中川ワニ氏。店舗はもたずにご夫婦で日本全国をまわりコーヒー教室を開きながら「おいしい珈琲の淹れ方」を伝授しているという伝道師。コーヒーが好きな方の中では有名ですね。
中川ワニご夫婦の毎日をつづった1冊「とにかく、おいしい珈琲が飲みたい」。これ、読んでしまうと、写真に癒されるし、珈琲にもはまってしまいます〜。
開花堂カフェの店長さんは開化堂の長年の愛用者。カフェを作るときに名乗りでて中川ワニ珈琲から伝授され、カフェで珈琲をいれているそうです。
そして砂糖入れが渋いです。開化堂さんがつくるとこうなります。
フタの心地いい重み。フタと底は、真鍮(しんちゅう)で柱の部分は銅。何年か経つとまたちがう味がでるんだろうな〜。
kaikado とサイン入り。
茶筒や、カフェで使われているカップや茶葉はお店で購入できるようですね。
お店のいたるところに開化堂のエッセンスが詰め込まれた「Kaikado Café(開化堂カフェ)」。月日が経つごとにきっとインテリアは深みを増していくので、次に訪ねるのが楽しみです。茶筒を愛用している方ならもちろん、お茶好きの方は、一度は行っておきたいカフェですよね。
お店のまわりにはあまり時間をつぶせる場所ないので、事前に電話してから訪ねるといいですよ。
Kaikado Café:開花堂カフェ
営業時間:10:30~19:00 (ラストオーダー18:30)
定休日:木曜日、第一水曜日(夏季休業、年末年始休業有)
http://www.kaikado-cafe.jp/
〒600-8143 京都府京都市下京区河原町通七条上ル住吉町352