2024年の処暑(しょしょ)の時期は、8月22日(木)〜9月6日(金)。
二十四節気(にじゅうしせっき)、秋季の処暑(しょしょ)。
”処”に「止まる」という意味があることから、「処暑」とは暑さがおさまり、和らいでくる頃のこと。
昼間は暑くても、朝夕は涼しく感じたり、秋の気配を感じられるようになる季節です。
天候も涼しい空気が入りやすくなり、熱帯夜などもなくなり、夏と秋の境目をむかえます。やっと一息つけると同時に、台風が上陸しやすい時期でもあります。
秋の七草
春の七草は有名ですが、実は七草は春だけではなくて秋にもあるんです。
【萩(はぎ)、尾花(おばな)、桔梗(ききょう)、撫子(なでしこ)、葛(くず)、藤袴(ふじばかま)、女郎花(おみなえし)】
春の七草は”七草粥”を食べることで季節を感じますが、秋の七草は飾って観賞することで季節を楽しみます。秋の草花や虫の声で秋の気配を感じられる、日本の古来からの風習ともいえます。
撫子:8月の和菓子
処暑の生菓子は、「鶴屋吉信」さんの『撫子』。
8月のお茶は、水出しほうじ茶で。
夏の盛りから秋にかけて、可憐な花を咲かせる撫子。日本女性の美しさと内に秘めた強さを表す「大和撫子」という言葉通り、古くから日本人に愛されてきたお花です。
秋の七草のひとつでもある撫子を、鑑賞するだけでなく味わいも楽しめる和菓子に。
透明感のあるピンク色のフォルムが、撫子の可憐なのに芯が強い感じを醸し出しています。
もっちり弾力のあるピンクのういろうと、なめらかな白あんのハーモニーを楽しめます。
外郎製で、白あん入り。
鶴屋吉信:http://www.turuya.co.jp/syoukai/namagashi.html
二十四節気(にじゅうしせっき)とは
二十四節気は、太陰暦の日付と季節を一致させる為に考案されたもの。1年を24等分にし、それぞれに季節を表す名前がつけられています。二十四節気の起点となる立春と、立夏、立秋、立冬の「四立」、夏至と冬至の「二至」、春分と秋分の「二分」を加えた「八節」は、現在でも季節の節目を示す言葉として使われています。
日本には、春夏秋冬と移り変わる四季がはっきりしています。
四季に合わせて、自然の美しい景色の移り変わり、そして行事や食もそれぞれの旬を楽しめます。
そして、お茶のお供の和菓子にも四季それぞれの和菓子があります。日本独特の二十四節気(にじゅうしせっき)に合わせて、その時期の生菓子を紹介します。
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昼間はまだ暑さも残っていますが、朝夕は風が気持ちよく感じられるこの頃、秋の気配が少しづつが感じられるようになってきました。
夏休みももうすぐ終わってしまうので、昼間は残り少ない夏を大いに楽しみつつ、朝晩は爽やかな風や虫の声を感じながら散歩などを楽しむのもいいかもしれません。
今日もお茶で愉しい、一日を。