緑茶の味をきめている、甘み、旨味、苦み、渋み。
お茶の甘みや旨味は、テアニンなどのアミノ酸によるもの、苦みや渋みは、カテキンやカフェインによるものです。
お茶には、これらの成分の他にも、多くの成分が含まれていますが、その中で『ペクチン』という成分がお茶の甘みや旨味に関係しているのをご存知でしょうか。
果物に含まれる成分
『ペクチン』は、レモン、オレンジ、リンゴなどの果物や、野菜、に含まれている成分です。
植物の細胞をつなぐ役割があり、とろみや、ゼリーのようなゲル化する働きがあるので、果物などから抽出され「増粘安定剤」として、食品に利用されています。
よく使用されているものはジャムや、アイス、ゼリーなどです。
コンビニで売っているお茶のスイーツの原材料を見てみると、『増粘多糖類』という成分名で使用されています。
実はよくみかける成分でとても身近なものです。
ペクチンも甘みの成分?
お茶に含まれている『ペクチン(水溶性ペクチン)』には、お茶の渋みを抑える働きがあります。
ペクチン自体には味はなく、もちろん甘みなどもありません。
渋みが少なくなる分だけ、甘みや旨味が強調されるため、より甘く旨味があるよう感じているというわけです。
旨味や甘みがしっかりしている玉露には、この『ペクチン』が一番多く含まれているようですよ。
また、ペクチンには、血中コレステロール下げる働きもあります。
ペクチンはお茶を美味しくしてるだけでなく、カテキンなどといっしょに、スーパーフードといわれるお茶を構成する大切な成分なんですね。
今日もお茶で素敵な一日を。