朝に温かい煎茶を淹れてゆっくりといただく。
朝に飲むお茶は、とてもカラダやココロにいいことをご存知ですか? 昔からある「ことわざ」にも朝茶にまつわるものがたくさんあります。
『朝茶は七里帰っても飲め』
朝お茶を飲まずに出てしまったことを思い出したら、それが遠くまで来ていたとしても一度戻ってお茶を飲んでから出かけなさい。
『朝茶は福が増す』
『朝茶はその日の難逃れ』
朝にお茶を飲むと、その日一日は災いから守られ幸せに過ごせる。
『朝茶に別れるな』
毎朝のお茶は飲むことを忘れず、習慣にしなさい。
いずれも毎朝に飲むお茶はとても大切だということを伝えている「ことわざ」ばかりですね。
朝茶はどんなメリットがある
目覚めの温かい煎茶はカラダにスイッチをいれてくれます。
煎茶の若草のような新鮮な香り、一口ふくんだ時のお茶の甘みと後味の渋みが気分をリフレッシュされてくれます。お茶に含まれる適度なカフェインの覚醒作用が、眠気を覚まし頭もスッキリとしてきます。そして、温かいお茶がゆっくりとカラダに入ることで胃や腸も温まり、朝の食欲やお通じに働いてくれます。
お茶(緑茶)には、カフェインの他にカテキン(緑茶ポリフェノール)、ビタミンCなどの健康成分が含まれています。カテキンは、活性酸素を減らす抗酸化作用や、アレルギー抑制、脂肪の燃焼、免疫力を高める働きなども期待できるといわれているポリフェノールです。
もちろん一杯のお茶ですぐに効果がでるものではありませんから、毎日の習慣が大切。『朝茶に別れるな』です。
朝茶は急須で淹れて
最近では、ペットのお茶でも甘みもあっておいしい商品がたくさんあります。買い置きしておけば、いつでも簡単にすきなお茶を飲むことができて便利です。
でも、朝茶は急須で温かい煎茶を淹れましょう。
忙しい朝、少し早く起きてお湯を沸かして、茶筒から茶葉を急須に。沸いたお湯を茶碗にいれて1分。急須に淹れて1分。ゆっくりと茶碗に注いで最後の一滴まで残さずに。これからはじまる忙しい一日、朝茶の準備は心の準備をする時間にもなります。
『朝茶はその日の難逃れ』です。
大切な人のため、自分のために、急須で温かい朝茶を淹れましょう。もし、いつも朝に温かいお茶を淹れてもらっているのなら、当たり前のことなどと思わずに感謝をしていただきましょうね。
朝茶はできれば二杯いただく
お茶にまつわることわざには「一杯茶飲めば坊主にあう」というものもあります。
一杯茶、一杯汁、一膳飯は、お葬式でお供えするものであまり縁起のいいものでない。ということわざです。忙しい朝でも、煎茶はできれば二杯いただくだけの時間と心の余裕をもちたいものです。
前日の茶葉で淹れない
ペット茶の場合、その日に飲みきれなくても冷蔵庫にいれて翌日また飲でいる方も多いはず。
でも『宵越しの茶は飲むな』というお茶のことわざもあります。
昨日の夜、一煎しか淹れていないからもったいない・・・そのまま同じ茶葉を使って朝茶を淹れてしまったり、茶碗に残った昨日のお茶を飲むのは禁物ですよ。お茶は本来「生もの」。お茶は時間がたつとすぐに酸化(腐敗)してしまいます。
新しい一日の朝、朝茶は必ず、新しい茶葉を使って淹れましょう。
暑い日は、水出し茶にしても
朝のお茶は、できるだけ内臓を温めることができる温かいお茶がいいのですが、暑い日の朝は、水出し茶もおすすめです。見た目も涼しげでやさしい甘さが愉しめます。
水出し茶に含まれる『エピガロカテキン』が免疫機能を高めてくれるので、疲れがたまりやすい春から夏の暑い日にはおすすめの飲み方です。
朝茶は福が増す。
新茶の季節、朝茶習慣をはじめてみてはいかがでしょうか。
今日もお茶で素敵な一日を。