京都右京区の妙心寺にある「桂春院(けいしゅんいん」。
臨済宗の妙心寺は広く、中には48もの小院「塔頭(たっちゅう)」があって、それぞれ石畳で結ばれた寺町なっています。
桂春院は、妙心寺の塔頭(たっちゅう)の一つで400年前に織田信長の長男、織田信忠の子供(津田秀則)が建てたお寺です。見性院(けんしょういん)という名前だったそうです。
その桂春院でお抹茶がいただけます。
妙心寺には、退蔵院というお抹茶がいただける塔頭があります。
こちらも妙心寺に行った時には訪ねておきたいお寺です。
関連記事:【京都で抹茶】妙心寺「退蔵院」で抹茶と庭園を楽しむ。
妙心寺は広いです
妙心寺の法堂を右に入って石畳を歩いていきます。
ちょっと歩きます。退蔵院から歩くと10分くらい。妙心寺が広いことがよくわかります。
妙心寺から出てしまったのでは・・・。と思うころに桂春院の門がありました。
門をくぐって中に入ります。
比較的、簡素な感じで受付にはだれもいませんでした。
鐘を鳴らすと中から女性の方が・・・。
桂春院の拝観料は、400円
お抹茶は別料金で、400円
受付を済ませて奥に進みます。
お抹茶は、先に拝観してから後でいただくことにしました。
中には大きな方丈と庭園が
中は外の感じから想像していたより広く、大きな方丈と庭園がありました。
方丈の前の庭園は「真如の庭(しんにょのにわ)」。方丈から見おろすようにあり、奥には大きな木々が生い茂っています。秋には木々は紅く染まって美しいようです。
方丈から下りて庭園を歩くこともできます。庭園から見える方丈は見上げる感じになります。
一面の杉苔。庭園内は少し暗くて、蚊に注意です。
方丈から受付に戻ってお抹茶をお願いしました。お抹茶は赤い毛氈のあるところならどこでもいただけるようです。
方丈にいく途中に茶室があるので、そこででいただくことにしました。
茶室から見える庭園は「侘の庭(わびのにわ)」。
桂春院にはもう一つ、二重の襖に仕切られ目立たないよう建つ「既白庵茶室」という非公開の茶室があるようです。妙心寺では修行の身である僧が茶道、華道、詩などにふけるのは邪道とされ、見つかると牢屋に入れられてしまったため隠していたのだとか。
庭を眺めていると、お抹茶とお茶菓子がでてきました。
お茶菓子は栗の生菓子。栗の風味がとてもよく抹茶にあいます。
京都中京区に本店のある京菓子「鼓月(こげつ)」の秋の菓子「栗尽(くりづくし)」です。
鼓月は「千寿せんべい」が有名ですね。
生い茂る木々に重みがあって同じ妙心寺にある退蔵院とは、また違った雰囲気を味わうことができる桂春院でお抹茶はいかがですか。蚊にはご注意を!
拝観時間 | 9:00~17:00(冬は16:30) 茶室拝観:平日は予約要(土日祝日は不要)。 |
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休館日 | 無休 |
拝観料 | 一般: 400円 |
お抹茶 | 400円(予約不要) |
お寺のURL | http://www.myoshinji.or.jp/k/root3/8.html |
住所 | 京都市右京区花園寺の中町11 |
備考 | 妙心寺塔頭。【庭園】玉淵坊(ぎょくえんぼう)の作とも言われる枯山水で、「侘(わび)の庭」「清浄の庭」「思惟(しい)の庭」「真如(しんにょ)」の庭と4つに分かれています。 |