京都東山区にある「圓徳院(えんとくいん)」。
祇園が近い高台寺の塔頭(たっちゅう)の一つで豊臣秀吉の妻・北政所「ねね」さんが秀吉の没後、亡くなるまで19年間過ごしたお寺です。
その圓徳院(えんとくいん)でお抹茶がいただけます。
高台寺の入り口と通りをはさんで向かいに圓徳院の長屋門がります。門を入ると受付があります。
圓徳院の拝観料は、500円。
お抹茶は別料金で、500円。
※拝観料は、高台寺との共通券にすると少し安くなるようです。
当時が再現された展示物もあり資料館のよう
受付を済ませて、曲線の唐破風(からはふ)がある唐門をくぐって中に入ります。
よく手入れのされた庭を進むと方丈が見えました、出口は別の場所なので脱いだ靴は持って中に。
方丈の前にあるのが「南庭」。石庭がとても美しい庭園。
方丈の中は、桃山時代の花鳥月や松竹梅の豪華な金の襖絵があり、当時のお正月の様子も再現されていて小資料館のような感じ。
お抹茶は「北庭」で
方丈とは反対側には国の名勝にもなっている「北庭」があります。
伏見城の北政所御殿の庭をここに移設したもので、桃山時代を代表する庭園。当時そのままだそうですよ。
庭園は枯山水。伏見城にあったときは池に水があったとか。
大きな石は、秀吉が大名に献上させた石だそうです。
「賢庭(けんてい)」という石組みの名手で天下一といわれた方が作った庭。石の数がすごくて、これまとめるの大変だったのだろうな〜という感じ。
茶室のそばには「檜垣の手水鉢(ひがきのちょうずばち)」。1,500円のお抹茶券だとこの茶室でお点前を頂けます。
「秀吉公ゆかりの神仏への献茶点前」 1,500円(記念扇子つき)。
青い毛氈の上に座って枯山水の庭園を見ていると、着物の女性がお抹茶とお茶菓子を持ってきました。お寺でのお抹茶で着物の方ははじめて。
茶碗は手とへらだけで成形した「楽茶碗」、歴代の住職の方が作った茶碗だとか。抹茶は祇園辻利の抹茶を使っているそうです。
お茶菓子は、金箔がのった「きんつば」。
形も秀吉の馬印「千成瓢箪(せんなりびょうたん)」がイメージされています。
ここには当時、多くの大名や僧、茶人が北政所「ねね」さんをしたって訪れたそうです。色々と悩みを聞いてもらったのかもしれませんね。
400年前の超セレブサロン「圓徳院(いんとくいん)」でお抹茶と庭園を楽しんでみてはいかがでしょうか。
拝観時間 | 10:00~17:00 |
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休館日 | 不定休 (法要による臨時休あり) |
拝観料 | 一般: 500円 |
お抹茶 | 500円 |
お寺のURL | http://www.kodaiji.com/entoku-in/idx.shtml |
住所 | 京都市東山区高台寺下河原町530 |
備考 | 高台寺の塔頭(たっちゅう)。北政所ねねの終焉の地。 【庭園】池泉回遊式で枯山水。名勝庭園指定の北庭の脇に立つ茶室でお抹茶をいただけます。 |