抹茶のブランドといえば京都宇治。
おいしい抹茶の代名詞にもなっている産地です。
抹茶の元になる碾茶(てん茶)の生産量が多い都道府県は、京都、静岡、愛知、三重の順です。
おいしい抹茶の産地もこの生産量と同じなのでしょうか?
そこでチェックしたいのは毎年実施される全国茶品評会で上位に選ばれた碾茶(てん茶)の産地。
対象は全国の都府県から選抜出品された碾茶(てん茶)105品。
この105品を見た目、香り、水色、味などから審査され順位がつけられます。
もちろん、この品評会に出品される時点ですでにレベルの高い碾茶(てん茶)なのですが、2018年の第72回茶品評会でさらに上位に選ばれた碾茶(てん茶)の産地を見てみました。
2018年の茶品評会『碾茶(てん茶)』の結果
10位以内に選ばれた抹茶の産地
京都府:10品
・宇治市(京都府):6品
・城陽市(京都府):4品
10位以内はすべて京都府産が独占。
そしてやはり宇治です。城陽も覚えておきたい産地です。
30位以内に選ばれた抹茶の産地
京都府:28品
福岡県:2品
宇治市(京都府):19
城陽市(京都府):6
京田辺市(京都府):2
京都市(京都府):1
八女市(福岡県):2
30位以内も京都府産が28品でほぼ独占状態。
19品を宇治が締めていてやはり、京都宇治が抹茶のトップブランドであることがわかります。
福岡の八女の抹茶も覚えておきましょう。
50位以内に選ばれた抹茶の産地
京都府:43品
福岡県:5品
愛知県:2品
宇治市(京都府):30
城陽市(京都府):10
八女市(福岡県):5
西尾市(愛知県):2
京田辺市(京都府):2
京都市(京都府):1
50位以内も約9割が京都府産です。
そして、スイーツなどの抹茶で目にするようになった愛知県の西尾も2品。抹茶は生産量だけでなく、品質や味もやはり抹茶は京都府産がトップということですね。
【2018年】碾茶(てん茶)の全国茶品評会結果
http://jashizuoka-keizairen.net/news/img/%E2%91%A7%E7%AC%AC72%E5%9B%9E%E5%85%A8%E5%9B%BD%E8%8C%B6%E5%93%81%E8%A9%95%E4%BC%9A%28%E3%81%A6%E3%82%93%E8%8C%B6%20%E7%B5%90%E6%9E%9C%29.pdf
美味しい抹茶の品種は?
産地では京都宇治が圧倒的ですが、碾茶(てん茶)の品種ではどのようなものが上位となっているのか見てみましょう。
<品評会10位以内の品種>
・あさひ:8品
・うじひかり:2品
<品評会50位以内の品種>
・あさひ:27品
・うじひかり:9品
・さえみどり:7
・さみどり:4
・成里乃:3
「あさひ」という品種が多く、10以内では8割が「あさひ」。続いて「うじひかり」となっています。
京都府産の宇治抹茶、品種「あさひ」、「うじひかり」など、抹茶を選ぶ時に気にしてみたいキーワードです。
2015年の茶品評会『碾茶(てん茶)』の結果
10位以内に選ばれた抹茶の産地
京都府:10品
宇治市(京都府):4
城陽市(京都府):3
京田辺市(京都府):3
30位以内に選ばれた抹茶の産地
京都府:28品
愛知県:1品
福岡県:1品
宇治市(京都府):19
城陽市(京都府):5
京田辺市(京都府):4
西尾市(愛知県):1
八女市(福岡県):1
50位以内に選ばれた抹茶の産地
京都府:46品
福岡県:3品
愛知県:1品
宇治市(京都府):28
城陽市(京都府):10
京田辺市(京都府):7
八女市(福岡県):3
久御山町(京都府久世郡):1
西尾市(愛知県):1
以下、上位100位の他の産地です。
チェックしておきましょう。
藤枝市(静岡県):8品
宇治田原町(京都府綴喜郡):3品
豊田市(愛知県):3品
和束町(京都府相楽郡):2品
狭山市 (埼玉県):2品
八幡市(京都府):1品
綾部市 (京都府):1品
山添村(奈良県山辺郡) 1品
【2015年】碾茶(てん茶)の全国茶品評会結果
http://shizuoka-cha.com/69ocha-fes/gaiyou/pdf/tencha.pdf
もちろん、宇治の抹茶だけがおいしい抹茶ではありません。
産地をチェックして色々な産地の抹茶も味わってみましょう。
今日も美味しいお茶で素敵な、一日を。