新年を祝って元旦にいただく縁起のいいお茶『大福茶(おおぶくちゃ)』。
京都に古くから伝わる慣しで、一年の幸福と健康を願って新年にいただくお茶のことです。
その昔、京で疫病が大流行したときに、空也上人が梅干しを入れたお茶を病人にふるまったところ、疫病が下火になったそうです。時の天皇がこれにあやかり、毎年元旦にこのお茶を飲むようになったことから「皇服茶」「王服茶」と呼ばれました。
やがて、この習慣が庶民にも広まり、「大福茶」という縁起の良い名前へと変わり、今日まで伝えられているそうです。
そんな大福茶、12月になると、お茶屋さんなどでも期間限定で『大福茶』が販売されています。
老舗茶舗の『大福茶』で新年を迎えるなんて、ちょっと贅沢でいいですよね。でも、縁起物だけにお値段もちょっと高め・・・。
大福茶は購入するものと思いがちですが、実は、自宅にあるお茶でも簡単に作ることができるんです。
今回は、自宅のお茶で簡単に作る大福茶をご紹介します。
大福茶の作り方
大福茶の材料を準備します。
・煎茶
・梅干し
・結び昆布
「お茶」は、煎茶だけでなく、玄米茶、ほうじ茶など、自宅にあるお茶で大丈夫です。
「梅干し」は、乾燥梅や小梅を用意しなくても、普段よく食べている大きめな梅干しでOK。
「結び昆布」は、乾燥昆布があれば、濡らしたキッチンペーパーなどで昆布を包んでおくと少し柔らかくなるので、ハサミで細く切って結んでおきます。
大福茶を入れてみる
材料がそろったら大福茶の作り方は簡単です。湯呑みに、梅干しと昆布をいれて。
急須でお茶を淹れたら。
湯呑みにゆっくりとお茶を注ぎましょう。
この時に、『飲む方の一年の幸福と健康を願って。』 ここ、とても大切。
はい。『大福茶』の出来上がり〜。
お茶の香りと味の中に梅干しの風味と塩味、昆布のうまみもして、ちょっとおめでたい気持ちになるお茶です。
新年に家族や大切な方と、大福茶はいかがでしょうか。
2018年も大福茶で素敵な一年を迎えましょう。