【京都で抹茶】高山寺(こうさんじ)で抹茶と日本最古の茶園を楽しむ。

京都市右京区の栂尾山(とがのおさん)にある『高山寺(こうさんじ)』。
鎌倉時代に明恵(みょうえ)上人が創建(再興)したお寺で、世界文化遺産にも登録されています。

『高山寺(こうさんじ)』は日本茶発祥の地ともいわれ日本最古の茶園があることでも知られています。その高山寺でお抹茶がいただけます。

京都駅からバスにのって約1時間ほど「栂ノ尾(とがのお)」下車します。高山寺の境内へはバス停そばの裏参道から入ります。

本堂には階段を登っていきます。

あたりは木々が茂ってして静か。新緑がとてもきれいです。

階段を登り新緑の中を少し歩くと右側に高山寺本堂の山門があります。国宝の「石水院」はこの中にあります。

高山寺の国宝「石水院」とお抹茶

手入れの行き届いた品ある山寺といった雰囲気。

受付で拝観料とお抹茶代を出して本堂にあがります。
拝観料:800円
お抹茶:600円

お抹茶の前に、国宝「石水院」を拝観。

石水院は4間ほどのコンパクトな寝殿造の建造物。西側から回廊を歩きます。

少し葉先が赤くなったもみじがきれい。秋の紅葉時はあたり一面紅く染まってきれいになりそうです。

南側にくると目の前に山の景色が広がってとても気持ちがいい。この石水院の景色は川端康成の小説「古都」の中でも紹介されています。

畳に座って額縁の景色を静かに眺めているだけで心癒されます。開放感があって内と外の境界をあまり感じることがなく自然と一体感のある空間です。

高山寺は、鳥獣人物戯画でも有名。ここにあるのはレプリカで本物は京都国立博物館にあるそうです。

青い毛氈の上に座ってしばらくすると、先にお菓子、そのあとにお抹茶が運ばれてきました。

お菓子は「栂の月」。丸い形のした小豆を寒天で固めたようなしっかりした食感で食べ応えのあるお菓子です。作っているのは下鴨にある和菓子「宝泉堂」。

お抹茶は、泡がきめ細かく、抹茶濃いめでとてもおいしいです。京都のお寺さんでいただいたお抹茶では一番濃い抹茶かも・・・。

お抹茶券に、鳥獣人物戯画が描かれているのも高山寺らしい。

日本最古の茶園を見る

石水院とお抹茶を堪能したあとは、「日本最古の茶園」に。中から見る本堂の門はとても風格があります。

「日本最古の茶園」は本堂のすぐ目の前にありました。ちゃんと石碑も。

これが最古の茶園! 茶園はかなり小さめで自然に育っている感じ。

説明には、宋から高僧が持ち帰った茶の実を高山寺を創建した明恵上人がここで育て、目覚めの効果があるとして衆僧に飲ませていたとあります。

そして高山寺で育てた茶の苗木は宇治に移植され全国にひろまったそうです。まさにここが日本茶のルーツということですか!実際の最古の茶園は近くを流れる清滝川の対岸にあったようです。

栂尾山(とがのおさん)で採れたお茶だけが「本茶」といわれ毎年天皇に献上されていたようで、それ以外は「非茶」と呼ばれていたそうです。

毎日お茶を楽しめるのも明恵上人のおかげ、800年後に日本中のどこでもペットでお茶が飲めるようになっているなんて明恵上人がなんて言うのか聞いてみたい。

国宝「石水院」とお抹茶、日本最古の茶園だけでも十分満足できる感じですが、境内は広く、表参道の方からさらに上に登っていくと金堂があります。

金堂も風格があって歴史を感じます。

高山寺を訪れたのは5月。京都も観光客が少なくなる5月中旬〜6月、金閣寺や清水寺などのメジャーな場所は修学旅行生で大変なことになっていますが、小さめなお寺はほとんど貸し切り状態、ゆっくりできるのでこの時期はおすすめです。

栂尾山(とがのおさん)の『高山寺(こうさんじ)』でお抹茶と日本最古の茶園を楽しんでみてはいかがでしょうか。

今日もお茶で素敵な一日を。

拝観時間 8:30~17:00
休館日 無休
拝観料 一般: 800円(紅葉時は別途入山料500円)
お抹茶 600円
お寺のURL http://www.kosanji.com/
住所 京都市右京区梅ケ畑栂尾町8
備考 日本で初めて茶園が造られた場所。味わえる場所は国宝指定されている石水院。鳥獣戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)でも有名

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