夏のおいしい緑茶(煎茶)の淹れ方といえば、水出し茶や、氷水出し茶。
低温でお茶を入れることで、苦みや渋みが抑えらえ、甘みや旨味のある緑茶(煎茶)を味わうことができる緑茶の入れ方です。
ペット緑茶にも夏の時期になると水出しや氷水出しの商品をみかけます。
自宅で水出し茶を作る場合は、茶葉を急須や水出し用のボトルにいれて1時間程度ゆっくり抽出します。
冷たい物の消費が増える夏だけに、すぐにできないところはちょっと不便ところ。
そんな時に活用したいのが、粉末茶を使った水出し茶。
粉末茶を水を入れたペットボトルに入れてフタをしめ、シャカシャカと振るだけですぐにできてしまう簡単水出し茶です。
鹿児島の茶農家でも飲まれている粉末茶とペットボトルの水出し茶
ペットボトルに水と粉末茶を入れてシャカシャカして飲むという飲み方。
知覧茶で知られる鹿児島の茶農家で飲まれているお茶の入れ方として、以前TV番組の「たけしの家庭の医学」でも紹介されていました。
粉末茶を使った水出し茶は、茶葉を丸ごと飲むことができるので、お茶のポリフェノールであるカテキンを多く摂取でき、夏の疲れたカラダにとてもメリットのあるお茶の飲み方です。
カテキンには、抗酸化作用や免疫力向上などがあることが知られていますが、粉末茶は、動脈硬化にもいいとされる「エピガロカテキンガレート」を効率よく摂取できる方法としても話題になっています。
粉末茶はできれば『有機茶葉』を選びたい
粉末茶とペットボトルを使った水出し茶を作るには、市販の粉末茶と飲み終わったペットボトルを用意するだけ。もちろん、マイボトルがあればマイボトルでOKです。
粉末茶を選ぶときにちょっと気をつけたいことは、粉末茶には100%茶葉のみを粉末にしたものと、インスタント茶といわれるもので、デキストリン(食物繊維)などの茶葉以外のものが入っているものがあります。
インスタント茶でも問題はありませんが、シンプルに緑茶を頂きたいので、茶葉のみを使用している粉末茶を探しましょう。
▼インスタント茶には茶葉以外の成分が含まれる。
そしてもう一つ。茶葉をまるごと飲んでしまうので、できれば農薬を一定期間使用していない有機茶葉を使用した粉末茶がおすすめです。
有機茶葉の商品は「有機JASマーク」が目印。
粉末茶とペットボトルの水出し茶の作り方
先にペットボトルに水を入れてから、粉末茶をいれます。
粉末茶を先にいれると底に茶葉がくっつき溶けにくくなることがあるので茶葉は水に入れるのがおすすめです。
ペットボトルの飲口が細くて入れにくい時は、メモ帳などの紙を丸めて、「ろうと」みたいに上を広く、下を細くして使うと茶葉がこぼれないので便利。
茶葉を入れてフタをしめたら、シャカシャカとよく振ります。
できあがり〜。
コップに注いでもよし、ペットボトルから飲んでもよし。
少し冷蔵庫にいれておくと、旨味成分が水出しされるのでより甘みがあるお茶になります。
もちろん香りや甘みは、茶葉からじっくり水出しした緑茶にはかないませんが、抗酸化作用のある「エピガロカテキンガレート」をはじめてとする茶葉の栄養をまるごと取れる粉末茶は夏にはメリットの多い飲み方です。
容器がペットボトルなので、使い捨てできて衛生的にもよく、茶殻がでないので後が楽です。
作ったお茶は、酸化しやすいので、できるだけ一日で飲むように心がけましょう。
粉末茶とペットボトルを使用した水出し茶。
試してみては。
今日もお茶で楽しい一日を。