『マインドフルネス瞑想』。
私たちは日々の仕事や家事、人間関係から多くのストレスを受けています。慢性的なストレスが知らず知らずの内に心やカラダへ及ぼす影響はかなりもの。
『マインドフルネス瞑想』は、ストレスの緩和の方法として、米グーグルをはじめとする多くのトップ企業が社員プログラムとして取り入れています。
マインドフルネスとは
私たちは日常生活の中で、いつも考えごとしています。
「明日の会議では何を話そうか・・・」
「友達にメールの返事をしないと・・・」
「あの人はどうしてあんな事をいったのだろう・・・」
歩いていても、リラックスできるはずのお風呂でも、夕食中でも、トイレでも、布団に入って眠るまで、雑念や考えごとをしているのものです。
楽しいこと、ワクワクすることであればいいですが、答えのでない考えごとを繰り返しながら、心配や不安な気持ちになることもあります。
『マインドフルネス』は、そんなひっきりなしにわいてくる考えや感情をなくして、頭の中を一度リセットすること。「心の整理」です。
そのマインドフルネスの方法として知られているのが瞑想です。
瞑想は一流といわれる経営者や、アスリート、ミュージシャンも日々の生活に取り入れているといいます。スティーブ・ジョブスや松下幸之助も瞑想を習慣にしていたとか。
普段の生活の中でできるマインドフルネス
マインドフルネスの方法の一つ『瞑想』は、かしこまって座禅をしなくても普段の生活の中でもできます。
歩いているとき、電車の中、食事のとき、音楽を聞きなら、歯を磨いているとき。
雑念や感情をなくして、今していることに五感を使って集中してみます。
五感とは、
視る、聴く、味わう、嗅ぐ、触る。
例えば、夕食の時、
食事に関係ない考えごとはやめて、目の前の料理をゆっくり味わいます。色、香り、味、食感をしっかり楽しんでみます。
食べたものがのどを伝って、胃の中に入っていくのを感じてみます。
瞑想だけでなく、趣味もマインドフルネスになれるいい方法です。
無心で好きなことをしていると心もカラダもリフレッシュされますよね。
マインドフルネスの効果
マインドフルネスの効果として期待されることは多く、注目されている理由がわかります。
・心配、不安の軽減
・記憶力の向上
・集中力の向上
・幸福感、満足感の向上
・やる気、モチベーションの向上
・高血圧の改善
・血糖値の抑制
・コレストロール値が下がる
・鬱病の予防
・認知症の予防
すべてに効果があるかはわかりませんが、マインドフルネス瞑想をはじめてすぐに実感できるのは、心や気分がスッキリすることです。
不思議と不安やマイナスの感情も消えて明るい気分になります。
武将も茶室でマインドフルネスしていた?
お茶でマインドフルネスといえば、まさに茶の湯です。
にじり入る二畳のほのかに暗い茶室は非日常の空間。
花や、書、茶釜からのぼる湯気。
亭主の点てる茶の音や、着物が摺れる音。
茶器の色や形、感触。
茶の香りや、味わい。
目の前の「茶」に集中している時、きっとマインドフルネス状態のはずです。
究極のストレスの中で生きた武将も、茶室という非日常の空間で、茶を通して心をリフレッシュしていたのかもしれませんね。
お茶でマインドフルネス瞑想をしてみる
日常で飲んでいるお茶でもマインドフルネス瞑想はできます。
一息つきたい時に飲むお茶。マインドフルネスにも好都合なタイミングなんです。
お茶の瞑想。五感とつかってお茶を淹れることに集中しましょう。
もちろん、テレビやスマホはなしです。
茶葉の香りや、茶葉に触れてみます。
急須に注ぐときのお湯の音をよく聞いてみます。
お茶が抽出されるまでの間、目を閉じてゆっくり深呼吸をします。自分の呼吸を感じましょう。
今日あった嫌なこと、明日の心配ごとなど、何も考えずに心を空にしてみます。
雑念が浮かんできても、気を止めず流して消していきます。
お茶を注ぐ時の音に耳を澄ませましょう。
お茶の色と香りを感じ、ゆっくり味わいます。
お茶がゆっくりカラダの中に入っていく感じを意識します。
部屋の中の時計の音、空気の流れ。
外を通るクルマの音、風の音にも耳を澄ませてみましょう。
10分くらいかけてゆっくりお茶を味うと、自然と頭がスッキリして、心もリフレッシュされた気分になります。
マインドフルネス瞑想で一日に一度、心をリセットしてみては如何でしょうか。
今日もお茶で素敵な一日を。