御殿場【とらや工房】で煎茶と和菓子を満喫してみた。

御殿場(静岡県)にある『とらや工房』に行ってみました。

”「和菓子屋の原点」を今の時代に再現してみたい。”という想いから2007年にオープンした『とらや工房』。和菓子の老舗『虎屋』さんのグループ会社「虎玄」が営む喫茶もできる和菓子の工房です。

一度行ってみたいと思っていた「とらや工房」。
以前は、あまり知られていなかったようですが、最近「マツコの知らない世界」などTVで紹介されたことで、休日には行列になっている様子。紹介される前にいっておけばよかった・・・。

工房は、御殿場ICからクルマで5分程度の場所にあります。

平日なのに売り切れ?

訪れたのは平日の15:00頃。駐車場を探して進むと、右側に「とらや工房、東山旧岸邸」の看板がある大きな駐車場がありました。

観光ツアーのコースに組み込まれているのか、観光バスも2台駐車していました。これは混んでいそうです・・・。

駐車場に入ると、係の方が「売り切れ」というパネルを持っていたので聞いてみると、すでに持ち帰りができる和菓子はすべて売り切れで、喫茶のみとのこと。平日の15:00なのに・・・。

駐車場にクルマを止めて、さっそく工房の方に。
駐車場の奥からでて道沿いに歩くとすぐ左側に「とらや工房」の入口があります。

竹林と木々に囲まれた場所

奥に木々に囲まれた茅葺きの山門が見えます。この先にカフェがあるなんて贅沢。

「とらや工房」のある敷地は、元首相の岸信介(第56・57代内閣総理大臣で、安倍晋三首相の祖父)の自邸の敷地内にあります。
とても広く、散策ができるようになっています。

山門を通って中に。
このあたりは明治から昭和にかけての別荘地で、山門は酒井家の別荘の門ととして昭和初期につくられたものだそうです。

工房までは、生い茂った木々と竹林の中を歩きます。竹林はちょっと鎌倉の報国寺京都の地蔵院を思い出します。

足下には竹の子や春の花も。

『とらや工房』は自然に溶け込む空間

散策路を進むと少し広くなっているところに出ました。木々の間から工房があるのが見えます。いい雰囲気・・・。
工房には、左側、右側どちらからでも行けるように散策路があります。

右側から歩いて工房に。

弓のように弧を描いた建築は、自然に溶け込んだ雰囲気で素敵。
とらや工房の建築は、2011年度に静岡県景観賞の優秀賞(静岡県建築士会賞)を受賞しています。

設計は、内藤廣氏。
富山県美術館など多くの建築を手がける建築家で、これから新しくなる銀座線渋谷駅も手がけています。「TORAYA TOKYO」、「とらや 東京ミッドタウン店」も内藤廣氏の設計。

正面右側(手前)から、厨房、販売所、喫茶のオープン席とテラス席、室内席。

厨房はガラス張になっているので、和菓子を作っている様子が外からよく見えます。

煎茶はおかわり自由、和菓子はすぐに売り切れ

販売所にいくと、喫茶メニューが白板に。

大福、どら焼き、最中、抹茶きんとん(季節限定)、お汁粉、水ようかん、あんみつ、笹団子、赤飯、ところてん、甘酒、干羊羹(持ち帰りのみ)、など色々。

すべて、「とらや工房」限定で、喫茶メニューにはすべて煎茶がついています。

でも、ほとんどが売り切れで残っていたのは、あんみつ、笹団子、あまざけの3メニューだけでした、ちょっと残念・・・。

あんみつと、笹団子を注文。

煎茶は販売所で淹れてくれるので、煎茶を持って、屋根付きのオープンになっている席に。
新緑の風が通り抜けて、とても気持ちのいい空間です。

煎茶は、とらや工房の近くの茶畑の茶葉を使っているそうです。

渋みがしっかりした甘味にあいそうな煎茶です。
おかわり自由なのもうれしい。

やっぱり餡子は美味

煎茶を味わっていると、注文した甘味がきました。
こちらは、「あんみつ」 930円。

寒天がきれいで、餡にも艶があります。
味わってみると、やはり餡子がうま〜〜い!
そりゃ、天下のとらやさんが目の前の厨房で作っているのだから美味しいに決まってますけど・・・。

続いて、「笹だんご」 430円。
新潟にある笹団子屋・田中屋本店さんのもの。残念ながら、こちらはとらや工房では作ってないようです・・・。

笹の葉のいい香りがする、中に粒あんの入った草だんごです。

席から左を見ると販売所。

右には室内の喫茶室があります。

室内も落ち着いた雰囲気でゆっくりできそうです。

室内の喫茶室からテラス席の方をみるとこんな感じ。

天気がいいときは、テラス席も気持ちが良さそう。
季節や天気を問わずにいつ訪れても、心地よい時間が過ごせるように空間が用意されている感じです。

煎茶のおかわりは、販売所にカップを持っていくと淹れてくれます。
少し大きめのカップで何杯でも。

近代数寄屋建築、岸信介邸も

隣接する東山旧岸邸(岸信介の自邸)。
近代数寄屋建築の祖といわれる建築家・吉田五十八(よしだ いそや)の作品で、1969(昭和44)年に建てられたもの。有料(一般 300円)ですが拝観することができます。

ちかくには、秩父宮両殿下が実際にお住まいになられていた別邸を公園にした秩父宮記念公園もあるので帰りに立ち寄ってみては。

静岡県御殿場東山の『とらや工房』。
素敵な空間で煎茶と和菓子を愉しんでみてはいかがでしょうか。

休日も平日も午前中に行くのがおすすめです。

今日もお茶で素敵な一日を。

とらや工房
http://www.toraya-kobo.jp/

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