鉄観音(烏龍茶)は「洗茶」のひと手間で香りも味も引き立つ!

香港のお土産で、鉄観音をいただきました。元郎(ユンロン)区の老舗のお土産屋さん栄華「Wing Wah」で購入したものだそうです。

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鉄観音は烏龍茶の一種

鉄観音は、烏龍茶全体の5%程度しか生産されておらず、中国茶の中では比較的知名度の低いお茶なんだそうですが、世界中では、芳醇でフルーティーな風味として高く評価されているお茶です。

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日本では伊藤園が過去に販売していたこともあり、比較的耳にしますよね。ペット茶でも伊藤園の黄金烏龍茶(トクホ)は、鉄観音を使用した烏龍茶です。

関連記事:黒烏龍茶と黄金烏龍茶、特保(トクホ)のウーロン茶飲み比べ。

鉄観音(烏龍茶)は半発酵茶

日本の緑茶は不発酵茶で紅茶は全発酵茶ですが、鉄観音(烏龍茶)は中国茶の分類でいうと「青茶」に該当します。烏龍茶の発酵度は一般的には50%~60%ですが、鉄観音は発酵度はやや高めとも言われています。

でも、発酵度によって区別されている分けではなく「鉄観音」というチャノキから収穫された茶葉が「鉄観音茶」といわれるので発酵度も産地や製造方法によって様々です。

半発酵茶、全発酵茶は高温で、不発酵は低温で

紅茶のように発酵度が高いお茶ほど、一般に茶葉が茶色で香りが芳醇で、熱湯で淹れたほうが香りとコクが引き出されます。

発酵度が下がるにつれ「青茶」「黄茶」「白茶」「緑茶」と分類され、茶葉の色も緑に近づき、爽やかな香りで比較的、低温のお湯で旨みを引き出します。

中国福建省の『安渓鉄観音』

残念なことにいただいた、鉄観音がどこの生産地なのか描かれていないのですが、鉄観音で有名なのは中国福建省の安渓鉄観音。

その特徴は、「濃香型」と呼ばれる伝統的な製法で、高発酵(重焙煎)で濃厚な風味のものでしたが、近年では低発酵(軽焙煎)で作られる「清香型」と呼ばれる爽やかな風味の物が主流になっているそうです。

茶葉は堅く丸まっているのが鉄観音の特徴

頂いた鉄観音には産地の明記はなく、栄華食品製造業「Wing Wah Food Manufactory」でパッケージされたことには違いないようですが、紙製の筒に直接茶葉が入っているのはちょっと雑な感じ・・・。

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茶葉は5ミリ程度に丸まった形で結構乾燥して硬いです。色合いを見るとかなり色濃い茶色なので、どちらかというと高焙煎のもののようです。

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中国茶は洗茶するのはなせ?

中国茶は最初に湯で洗うのが通例ですが、何故洗うのか知ってますか?
昔は保存状態の悪い茶葉が多かったので、カビやほこりを落とすためとも聞きますが、それだけが理由ではないんです。

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お茶の香りを引き出すため

特に鉄観音などの烏龍茶は茶葉が粒状に整形されているのが多く、重焙煎されたもの程硬く乾燥しています。洗茶をしない場合、茶葉の芯までなかなかお湯が浸透しませんが、洗茶をすることでお茶が徐々にふやけ、ほぐれてきます。

ちなみに、質の良い茶葉ほど、茶葉が開く速度が速いといわれ、洗茶をする際の時間は短めでも大丈夫です。洗茶は「洗う茶」と書き、行為としては文字通りお茶を洗うことですが、目的は違うところにもあるんですね。

芳醇な甘い香りと黄金色の水色

鉄観音は「桃のような香り」とか、「蘭の花の香り」に例えられることもあります。いただいた鉄観音はそれほど香りが強くないですが、ほんのり甘い香りで、渋みも少なく飲みやすいお茶でした。

決して高級ではなさそうですが、水色は黄金色でとてもきれいです。鉄観音が中国で古くから愛飲されるのも納得できます。

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1煎目は香り、2煎目は香りと味を

一説に高級な鉄観音は、

1煎目はお湯の味
2煎目はお茶の味
3,4煎目は精髄の味
7,8煎目は最も香り高い味

と、7、8煎目が最も香り高いとも言われるそうです。が、今回のはさすがにそこまでの代物ではありませんでした。

もちろん洗茶をしたあとに淹れたんですが、1煎目は香りのインパクトが最も強く、味わい深さ感じられるのは2煎目、3煎目でした。色、香り、味を兼ね添えているものがよい鉄観音だそうです。

「洗茶」のひと手間で、中国茶はぐんとおいしく、楽しめますよ。

今日もお茶で素敵な一日を。

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