【春分:しゅんぶん】季節の生菓子(和菓子)とお茶を愉しむ。<3/21〜4/4>

2023年の春分(しゅんぶん)の時期は3月21日(火)〜4月4日(火)

春季の二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつ、春分(しゅんぶん)
春分は、1年で1周する太陽の通り道である「春分点」を通過する日で、昼と夜の長さがほぼ同じになる日とされています(実際は若干昼の方が長いらしい)。

そして春分の日とは、日本の国民の祝日の一つであり、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」として制定されています。
昔の人は、この日を”自然に感謝し春を祝福する日”と感じていたと同時に、祖先に感謝する日とのイメージも強かったようで、今でもお彼岸として、その風習が残っています。

彼岸とは

彼岸とは、日本独自の行事で、春分の日を中日とした前後7日間のこと。ご先祖様の供養のため、お墓参りに行かれることが多いようです。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、冬の厳しい寒さも薄れ、過ごしやすくなってくる季節でもあり、春の代名詞”桜の開花”情報が聞かれるのもこの頃からになります。

花衣(はなごろも):3月の和菓子

春分の生菓子は、「京菓匠 七條甘春堂」さんの『花衣(はなごろも)』。

「花衣」とは華やかな着物、またはお花見に出かける女性の晴れ着などを表す言葉。衣に見立てて仕上げた、桜を想像させる柔らかい色合いの春の和菓子です。

可愛らしい桜の花が描かれた薄いピンクと白の衣に見立てた練り切の中には、美しい色合いのこしあんが隠れています。

包んでいる練り切も中のこしあんも上品な味わいで、舌触りももなめらかです。
煉り切製でこしあん入り。

京菓匠 七條甘春堂は、京都三十三間堂近くにある、慶応元年(1865年)創業の老舗和菓子屋。
四季折々の京菓子を、伝統を壊すことなく創り続けながら、新しいスタイルの和菓子の発表や和菓子作りの体験、甘味処「且坐喫茶」の併設など、和菓子の魅力やいろいろな楽しみ方を提案しています。

二十四節気(にじゅうしせっき)とは

二十四節気は、太陰暦の日付と季節を一致させる為に考案されたもの。
1年を12の「節気」と12の「中気」に分類し、24等分にしたものに季節を表す名前がつけられています。二十四節気の起点は「立春」、その後、立夏、立秋、立冬と暦の上での春夏秋冬を分割する「四立」、夏至と冬至の「二至」、春分と秋分の「二分」を加えた「八節」は、現在で季節の節目を示す言葉として使われています。

日本には、春夏秋冬と移り変わる四季がはっきりしています。
四季に合わせて、自然の美しい景色の移り変わり、そして行事や食もそれぞれの旬を楽しめます。
そして、お茶のお供の和菓子にも四季それぞれの和菓子があります。日本独特の二十四節気(にじゅうしせっき)に合わせて、その時期の生菓子を紹介します。
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まだ寒い日もありますが、暖かい日も徐々に増えてきて、春の気配を景色や食など色々な面から体感できるように。ちょっと気持ちもわくわくしてきますね。

今日もお茶で愉しい、一日を。

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【啓蟄:けいちつ】季節の生菓子(和菓子)とお茶を愉しむ。<3/5〜3/20>

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